
![]() 最高速度100マイル到達 1952年、BMWは量産車で初めて最高速度100マイル(160.93km/h)に到達するモデルを開発しました。それが「R68」です。35馬力/7000rpmを発生し、市販車としては過去最高の出力と回転数を誇っていたエンジンは、前年に発表された「R67」のものとボア・ストロークが共通。しかし、圧縮比は7.7:1にまで高められていたほか、26ミリ径のビングキャブレター、強度が上げられたクランクケースなどを採用し、高回転・高出力に対応した構造となっていました。また、スポーツモデルに相応しく、フロントに2リーディングシューのドラムブレーキが標準で採用され、制動力も飛躍的に向上していたのです。このモデルでは通常のオンロードタイプのほかに、オフロードタイプが用意されたのも注目すべき点。オンロードタイプは大径のマフラーを、オフロードタイプは2本を右に纏めたアップマフラーやワイドハンドル、別体リアシートなどを採用していたのが大きな特徴です。オフロードタイプには少数ながらISDT(International Six Days Trial)仕様も存在し、ストックのままでレースに参戦して見事に完走を果たしています。なお、かつてのBMWスポーツモデルの象徴であった2本フィンのシリンダーヘッドカバーは、このR68から始まったものです。 |