VIRGIN BMW | 第8回 ホイール HP2エンデューロ編

第8回 ホイール

  • 掲載日/2012年07月25日【HP2エンデューロ編】
  • 執筆/モトラッド阪神 田中 建次
    このコンテンツは BMW BIKES Vol.33 (発行:2006.01.14)「ディーラーメカニックが解説する HP2 Enduro テクニカルディテール」掲載の記事を引用しています。

HP2エンデューロ分解レポートの画像

ついに BMW 初の体育会系ダートバイク、HP2 Enduro の登場です。R1200GS ベースというより、GS のエンジン等を使ったまったく別のバイクと表現すべきで、他のいかなる BMW バイクの系列にも属さない。オーナー以外では滅多に見られない細部をお見せしよう。

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フロントホイールは久々の 21 インチでリム幅は 1.85 インチ。大径ホイールなので回転慣性が大きく、スピードが上がるほど直進安定性が良くなる。リアは 17 インチで幅は 2.50。前後とも R100 や 80GS と同じ、定番のサイズである。もちろん伝統のクロススポークリムなのでチューブレスタイヤにも対応している。メーカーは BEHER 社。
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リムにまでマグネシウム風の色でコーティング (アルマイト加工) されている。スポークはステンレス製でクロームメッキ仕上げ。
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タイヤはメッツラーのカルー (KAROO) でフロント 90 / 90 – 21。リアが 140 / 80 – 17。この「カルー」は以前から存在したが、HP2 が履くのは BMW と共同開発された専用品である。車重とパワー、オンロードスピードの高さを考えてチューニングを変えているとのことだ。
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完全なエンデューロタイヤとは違って、公道使用可能の認定は取ってある。事実、オンロードでもそこそこいけるが、接地面積はご覧の通り。絶対的なグリップ力は少ないのでご注意されたい。
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ハンドルバーには、このタイヤでの性能保証最高速度が注意書きされている。見ての通り時速 160キロである。高速道路走行前は残量や空気圧はもちろん、トレッド面やリム・スポークのダメージチェック等、簡単な点検が非常に重要。ダート走行後には必ずチェックのこと。
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空気圧のコーションラベル。GS と違って二人乗りや積載状態の記載は無い。標準はフロント 2.2Ber、リアは 2.5Ber。高速走行でもしない限り、実際はもう少し低くくても良い。ダート走行ならなおさらだ。
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後輪リムには、対角線上にエアバルブが二個取り付けられており、両方ともちゃんと機能している。ダート走行ではタイヤの接地面積を増やすため、エア圧を下げるのが定石だ。ところが、チューブレスタイヤの場合、リムとタイヤの間に異物が挟まったり、リムが曲がってエア漏れする可能性がある。そこで、チューブレスをやめて、あえてチューブを入れるという選択もある。別なメリットとして、ダート走行対応のチューブレスタイヤは種類が少ないので、タイヤの選択の幅が広がる。ところが、低エア圧でハードな走りをするとタイヤとリムが滑って空転し、チューブを破断する場合がある。それを防ぐために、ビードストッパー (オプション) という部品でタイヤをリムに固定する。つまり、チューブ入りならチューブバルブ用の穴とビードストッパー用取り付け穴が二つ必要なので、あらかじめ二つ作っておき、とりあえずエアバルブで塞いであるのだ。

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