VIRGIN BMW | バイクをズバっと“言い”斬り!/BMW 4車種をひと言インプレ!! トピックス

バイクをズバっと“言い”斬り!/BMW 4車種をひと言インプレ!!

  • 掲載日/2018年08月14日【トピックス】
  • まとめ/宮崎正行 写真/柴田直行、関野 温、富樫秀明、徳永 茂、野岸“ねぎ”泰之、長谷川徹、渕本智信、真弓悟史、山家健一
    記事提供/BikeBros.2018編集部
    ※この記事は『BikeBros.平成三十年上期編』に掲載された内容を再編集したものです。

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※個々に記された車両スペックは、ベースグレード(最低価格)のもので表記統一しております(車重についてもメーカー表記に準じます)。生産終了車につきまして市中の新車在庫が確認できたものに関しては掲載しております。また、掲載されている車種は一部に旧年式モデルを含みます。 テストライダー:青木タカオ/小川浩康/小松男/佐川健太郎/櫻井伸樹/鈴木大五郎/田宮 徹/中村友彦/成田恒一/野岸“ねぎ”泰之/堀田 修/松井 勉/宮崎正行/吉友寿夫/和歌山利宏/渡辺学

BMW初の310cc小排気量モデルなど
ニューモデルを一気にひと言インプレ

ニューモデルラッシュが続きにわかに活況を呈してきた2018年の国内モーターシーン。インプレをまとめて読んで、次の新車購入の参考にしたい!」そんな読者の声に直球で応え、国内外のニューモデルを取り揃えて「気になるアイツはこんなヤツ!」と言い切る試乗インプレ記事をズラリ掲載!

モダナイズの姿勢を崩さない積極的なモデル展開をするBMWモトラッド。最新の水冷6気筒マシン、K1600グランドアメリカをはじめBMW初の310cc小排気量モデルへの布石である新型2台をエントリー。

BMW K1600 GRAND AMERICA
直6エンジンとふんわりした乗り心地が気持ちいい

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流行の「バガー」スタイルをベースに、大型スクリーンとトップケースを追加したグランドツアラーだ。直列6気筒エンジンの音色は、テナーとバリトンの混声合唱のような深みと広がりが耳に心地よい。パワーフィールも力強いのにドカンとくる感じではなく、ファーッと滲み出てくるような上質感がある。

車重は358kgあるが、ライバルの大陸横断ツアラーの中では軽いほうだ。走行中のハンドリングもその巨体イメージよりも軽快感がある。速度を上げるとジャンボジェットのような安定感があり、乗り心地はふんわりとしている。ナビゲーション機能付きのオーディオシステムなども含め、上質な時間とともに極上の快適な旅を約束してくれる。

SPEC/1,648cc 358kg 355万円

BMW G310GS
基本的にシッティングでクラッチ操作を丁寧に

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CRFラリーやヴェルシス、Vストロームといった250アドベンチャーと比較してもG310GSの取り回しは軽く、エンジンもパワーがあって高回転までスムーズに吹け上がる。高速移動が楽なのはさすがGS一派というカンジだし、乗り心地の良さはコーナーでも体感できるのがいい。

ただタイトコーナーの立ち上がりやダートではトルクの細さを感じてしまう。とくにアクセルの開け始めのトルクが細いので、極低速走行時にはていねいなクラッチ操作が欠かせないだろう。ABSの介入は遅めで介入具合も自然なので、ブレーキ自体のコントロールはやりやすい。スタンディングで膝がタンクに当たるので、基本的にシッティングポジションがおすすめだ。

SPEC/313cc 170kg 66万9,900円

BMW G310R
BMWらしさの裏側に嬉しい「B面」が顔を出す

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大柄なマシンが多いBMWにしてはダントツにコンパクトで軽い。跨ってみても窮屈さは感じられず自然な印象で、エンジンパワーも250ccクラスとは異なる余裕を見せ、街の流れを一歩以上リードできる余裕がある。

ところが、5,000回転を超えてもシフトアップせずにそのまま回し続けてみると、回転上昇スピードを高めながら、1万回転オーバーのリミッター作動回転数まで一気に回っていく様はまるで「B面」、別キャラのようだ。

この領域を使えば、十分以上に速くキビキビと走ることができてしまう。エンジンの吸気側が前方に位置する関係か、吸気音が高まっていくことも相まって、よりスポーツマインドを刺激する楽しさがG310Rにはあるのだ。

SPEC/313cc 159kg 59万9,000円

BMW R nineT URBAN G/S
R80 G/Sへのオマージュが込められたヘリテイジモデル

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R nineTシリーズに搭載される空冷ボクサーツインは、最新の水冷ボクサーツインとは一線を画すパルシブな乗り味が醍醐味だ。いまやシリーズだけに搭載が許された稀有なエンジンである。標準装備のABS以外、電子制御システムを極力排したシンプルな車体構成と、人の五感をダイレクトに刺激するボクサーツインの組み合わせはバイクを操作する楽しみにあふれており、それはアナログ的な面白さとも言えるだろう。

ただしR80 G/Sのセルフカバーモデルとして登場したアーバンG/Sだが、懐古主義などから生まれたモデルではない。普段着で楽しめる相棒と呼ぶにふさわしい真のオールラウンダーであり、次世代を担うヘリテイジモデルでもある。

SPEC/1,169cc 221kg 189万9,000円

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