VIRGIN BMW | Rナインティ アーバンGS(2017-) 現行モデルカタログ

Rナインティ アーバンGS(2017-)

  • 掲載日/2019年01月23日【現行モデルカタログ】
  • ※表記はメーカー発表の年です  

Rナインティ アーバンGS(2017-)のモデルカタログ写真

R nineT Urban G/S(2017-)

「G/S:ジー・スラッシュ・エス」の名称再び
往年の名車をオマージュしたオフイメージの1台

2016年6月、BMW MotorradはR nineTをベースとしたコンセプトモデル「Concept Lac Rose(コンセプト・ラック・ローズ)」を発表した。この「Concept Lac Rose」は、かつてパリ・ダカールラリーで1984年から3連覇を果たしたBMWファクトリーチームのR80G/Sをオマージュしたモデルで、R nineTをベースにフロントを19インチ化、前後のサスペンションストロークを伸ばして製作、その本格的なスタイリングが大きな話題となった。

「Concept Lac Rose」の発表から半年後の2016年11月、BMW Motorradはミラノショー(EICMA)の会場でその市販版ともいえるR nineT Urban G/S(アーバンGS)を発表した。 一連のR nineTシリーズでは最後発モデルとなるUrban G/Sは、その名が示す通り往年の名車R80G/Sをオマージュしたスクランブラー的な位置づけだ。

基本的な車体構成はR nineTシリーズと同様だが、R80G/Sを彷彿とさせるビキニカウル、大型のアップフェンダー、そして赤いシートを装着している点がスタイリングでの大きな特徴となる。ガソリンタンクの両脇に貼られた2色使いのグラフィックデカールは、R80G/Sでも採用されていたデカールと同じパターンで、かつてのモデルを知る人にはおなじみだろう。

前後の足周りは2016年に登場したR nineT Scrambler(スクランブラー)に近いセットアップで、フロントに19インチ、リアに17インチホイールを履く。ただ、R nineT Scramblerが前後キャストホイールを履くのに対し、日本仕様のUrban G/SではR-GSシリーズでも採用される「クロススポークホイール」を純正装着している点が大きく異なる(本国ではオプション設定)。さらにタイヤサイズはフロントが120/70-19、リアが170/60-17で、R-GSシリーズとまったく同じ。つまり、各タイヤブランドからリリースされている本格的なアドベンチャー用タイヤを履くことも可能なのだ。気になるサスペンションストロークはR nineT Scramblerと同じフロント125mm、リア140mmで、シリーズ最大のストローク量を確保。軽いダート走行であれば問題なくこなせる数値であるが、車名で「Uraban(=都会)」と名乗っていることからも、その主戦場はあくまでストリートと考えた方が良いだろう。

このUrban G/Sも他のR nineTシリーズ同様に数多くの純正オプションパーツが用意されており、ハンドガードやエンジンガード、スキッドガード、ヘッドライトガードなどを追加して本格的なオフロードスタイルを楽しむこともできる。もちろん他のR nineTシリーズともパーツの互換性があるので、タコメーターを追加したり、Scrambler用のシートやアップマフラーを取り付けるといった芸当も可能。幅広いカスタムの世界が広がっているモデルなのである。

スペック

記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
発売時価格 (税込)
189万9000円
生産期間
2017年~
エンジン形式
4ストロークDOHC水平対向2気筒
バルブ
1気筒あたり4バルブ
排気量
999cc
ボア×ストローク
101.0×73.0mm
最高出力
81kW (110ps) / 7,750rpm
最大トルク
116Nm /6,000rpm
圧縮比
12.0:1
冷却方式
空油冷
バルブ駆動
DOHCカムチェーン駆動
点火/噴射制御
電子制御エンジンマネージメントシステム(DME)、燃料カットオフ機能付
クラッチ
乾式単板
ミッション
6速
オルタネータ
720W
バッテリー
12V / 12Ah メンテナンスフリー
全長×全幅×全高
2,175×880×1,170 mm
ホイールベース
1,530mm
シート高
820mm
燃料タンク容量
17.0リットル (リザーブ容量3.5 リットル)
車両重量
221kg
燃料消費率
18.9km/L(WTMCモード値3)(クラス3)1名乗車時
燃料
無鉛プレミアム
フレーム
スチールパイプ製4ピースフレーム
フロントサスペンション
テレスコピックフォーク(43 mm径)
サスペンショントラベル (フロント)
125mm
リアサスペンション
BMW Motorrad EVOパラレバー、センタースプリングストラット、片持ち式スイングアーム、可変リバウンドダンピング調整、ダブルリングナット式
サスペンショントラベル (リア)
140mm
駆動方式
ドライブシャフト式
フロントブレーキ
フローティングダブルディスク、4ピストンモノブロックブレーキキャリバー
リアブレーキ
固定式シングルディスク、2ピストンフローティングキャリバー
ホイール
クロススポークホイール
フロントホイール
3.00×19”
リアホイール
4.50×17”
タイヤ
チューブレス
フロントタイヤ
120/70 R19
リアタイヤ
170/60 R17

カラーバリエーション

Rナインティ(2017-)のモデルカタログ写真
R nineT Urban G/S(2017-) ライト・ホワイト 189万9000円(消費税8%込み)
Rナインティ(2017-)のモデルカタログ写真
この頁で掲載している写真はすべて本国仕様。日本仕様ではシートがローシートになり、さらにグリップヒーターとETC2.0、ASCも標準で装備されている。また日本仕様では新車装着時のタイヤはブロックタイヤではなく、Continental(コンチネンタル)製のTourance Nextとなる。
Rナインティ(2017-)のモデルカタログ写真
小ぶりなビキニカウルとアップフェンダーは専用装備。
Rナインティ(2017-)のモデルカタログ写真
ハンドル周りはR nineT Scramblerと共通で、メーターはスピードのみ。オプションでタコメーターの追加も可能だ。
Rナインティ(2017-)のモデルカタログ写真
スチール製の燃料タンク。両サイドのグラフィックはR80G/Sのオマージュ。
Rナインティ(2017-)のモデルカタログ写真
シートはUrban G/S専用のレッド。写真は本国仕様のシート(870mm)。日本仕様はローシートとなるが、サスペンションは本国仕様と同一のためローダウンはされていない。
Rナインティ(2017-)のモデルカタログ写真
マフラーはR nineT Racer/Pureと同じダウンタイプだが、タンデムステップ下に小さなプロテクターが装着されるのはUrban G/Sだけ。ライダー用のステップゴムは取り外し可能でオフ走行にも対応している。
Rナインティ(2017-)のモデルカタログ写真
車体幅は880mmでR nineT Scramblerと同一。
Rナインティ(2017-)のモデルカタログ写真
こちらが2016年6月に発表された「Concept Lac Rose(Lac Roseはかつてのパリダカのゴール地点としても知られるセネガルの湖の通称。正式名称はレトバ湖)」。Urban G/Sの原型となったモデルである。フロントフォークにはオーリンズ製のφ43正立式フォーク(Retro 43)を装着する。写真のヘッドカバー、スキッドガード、シートキャリア、ハンドガードなどはR nineTシリーズの純正オプションとして用意されている。
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