第1回 馴れ初め
ひょんなことからVIRGIN BMW.comでコラムを書くことになりました『K&H』の上山と申します。僕はまだまだBMWと付き合いだして日が浅く、間違ったことを書くことがあるかもしれません。もしかしたら、連載中に自分が書いたことを覆してしまうこともあるかもしれません。
ひょんなことからVIRGIN BMW.comでコラムを書くことになりました『K&H』の上山と申します。僕はまだまだBMWと付き合いだして日が浅く、間違ったことを書くことがあるかもしれません。もしかしたら、連載中に自分が書いたことを覆してしまうこともあるかもしれません。
300km試乗を翌日に控え、初めて体験するBMWがどんなバイクなのか、楽しみで仕方がありませんでした。以前、カウル製作を受けたことのある『モトグッチ』はBMWと同じシャフトドライブのため強烈なトルクリアクションを感じたのを覚えています。
さて、今回はいよいよR1200RTの試乗のお話です。クラフトさんで説明を受けたあと、クラッチが繋がるタイミングを見ながら発進。駐車場から通りに出るときにフロントブレーキを「カツンッ!」とロックさせてしましました。
試乗の話は今回で既に3回目ですが(笑)、今回はとうとう「試乗レポの」最終回です。伊東から、伊豆スカイラインに登っていく亀石峠付近で、それまで乗っていたR1200RTからR1200STへと交代します。
試乗から帰ったその日は、BMWについて気づいたいろいろなことが頭で整理しきれず、悶々としてなかなか寝付けませんでした。翌朝「どうだった?」と中山(当社の代表)に聞かれ「また乗りたい!」と訳の分からないことをほざいてしまう私(笑)。
納車後の初ツーリングに出発し、軽く食事をしようと最寄りのパーキングに到着しました。濡れた路面を確認しようと足元に目を落とすと…「んっ? 茶色い革靴が変色してない!?」なんと革靴が濡れていないのです。
北陸自動車道の黒部川付近では横風に悩まされました。海沿いということもありますが、こちら地域は「防風壁」があまり無いんですね。トラックやバスなどの大型車を真横に、追い越したり追い越されたりすると吸い込まれそうになり、何度も怖い思いをしました。
このコラムの最初の頃に「R1200RTの『楽しくスポーツできる部分』をもう少し伸ばしてあげよう!」と書きました。「では、スポーツとは何だろう?」の自分なりの解釈をご紹介しなければなりませんね。
シートの取り付け方法も決まったので、早速シートベースの製作に入ります。まず、座面の高さを上げても、なるべく足つきが良くなるようにシートベースを作る段階で工夫しておきます。
スポンジ部分の試作品はついにできあがりましたが、いつまでもスポンジの状態で遊んでいるわけにもいかないので、レザーの型紙をとることにしましょう。
試作品のシートでいろいろな道を走るうちに気付いたのは、走行中直進している状態がより明確に分かるようになったことです。逆説的にはステアリングの切れ始め(曲がり始め)を、ライダーである自分が感じられるようになりました。
R1200RT用シートの製作のお話は前回で無事終了し、3種類のR1200RT用シートが完成しました。しかし、その後もソロやタンデムで仕事と偽りながらも(笑)距離を走り、自分なりにR1200RTの理解を深めていっています。
今回でこのコラムは最終回になるのですが、私がR1200RTというオートバイを通じて考えたことや、BMWというメーカーに対して感じてきたことをお話ししたいと思います。