第1回 旅立ちの準備
みなさんはじめまして、エリックと申します。現在「BMW R1200GS」で、ユーラシア大陸を横断中のトラベラーです。縁あって「VIRGIN BMW.com」に私の旅をレポートさせていただくことになりました。
みなさんはじめまして、エリックと申します。現在「BMW R1200GS」で、ユーラシア大陸を横断中のトラベラーです。縁あって「VIRGIN BMW.com」に私の旅をレポートさせていただくことになりました。
旅の行程もほぼ決まり、いよいよ出発の日が近づいてきました。ロシアに渡りいきなり「R1200GS」に乗るのには不安がありましたから、少し早めにR1200GSを手に入れて、日本でしばらく乗って体を馴らします。
こんにちは。エリックです。さて、今回からいよいよ出発です。私を乗せたルーシー号は、ついにウラジオストックへと航海をはじめました。船内には日本の中古車が山と積み込まれていますが、旅人には快適な船だと前回に書きましたね。
今回はウラジオストックを出発してからの私の旅をご紹介するのですが、このコラムを読んでくれている方から質問が届いたようなので、先にお答えしておきましょう。
「Khabarovsk Lynx」のメンバーに別れを告げ、再び旅に戻りました。ハバロフスクからベラゴルスクまでは2日もあれば余裕を持って走れます。ハバロフスクを出たのは、午後を回ってから。
お世話になったアレクサンドルにお礼を伝え、私はチタを出発しました。これから向かうのはウラン・ウデという街です。1日あれば到着してしまう距離なのですが、ウラン・ウデまでの道のりは非常に辛いものとなりました。
バイカル湖周辺を少し散策し、お昼頃にロシアとモンゴルの国境へと向かいました。バイカル湖から国境へは約3時間ほどで着きます。日本を出発してロシアに入り、次はモンゴルです。
「VISAが取れれば出発」と前回お話しましたが、このVISAがなかなか下りません…。日本からロシアに入国するときも苦労しましたが、今回も大変でした。
ホワイトレイクを出発して数日後、モンゴル最大の湖があるウヴス・ヌールにやってきました。ここは巨大な塩水湖で、海水の5倍の塩分を含んでいるのだとか。私は1週間ほどシャワーを浴びていなかったので、ここで少し泳ぐことに。
ロシアに再入国してからの計画では、そのまま真っ直ぐカザフスタンに向かう予定でした。しかし、R1200GSのタイヤは磨り減り、オイル交換もすでに何キロしていないのかわからない状態…。
ビシケクを離れ、次なる目的地はキルギスタン第二の都市「オシ」です。オシは古くは名馬を産出していたことで知られるフェルガナ盆地にあり、ここに向かうには3500m級の2つの大きな山を越えなければなりません。
お昼頃にオシを出発し、西へと向かいます。できればまっすぐタジキスタンへ向かいたいのですが、この辺りの国境線は複雑で、ウズベキスタンを一度通らないとタジキスタンへは入国できそうにありません。
いい出会いがたくさんあり、これまで知らなかった旧共産圏の歴史を知ることができたドゥシャンベを出発し、ウズベキスタンとの国境に向かいます。ドゥシャンベから国境まではほんの70km。すぐに着いてしまいました。