F650GS(2008-)
- 掲載日/2014年07月15日【年式別モデルカタログ】
- ※表記はメーカー発表の年です
F650GS(2008-)
オンでもオフでも扱いやすい
守備範囲の広いオールラウンダー
エフロク・ツインと呼ばれるこのモデルは、ホイールサイズにフロント19インチ、リア17インチを採用したオフロードというよりオンロード指向のデュアルパーパス。先代F650GS(シングル)の正統後継モデルとして、そのネーミングも継承する。
パラレルツインエンジンは、F800S/STとは別物で、30°前傾していたシリンダーを8.3°へと変更し、車体重心位置を補正するとともにセミドライサンプ式のエンジン下部オイルパン・ハウジングを新設計して最低地上高を稼いだ。車体構成に目を移すと、このモデルのために新開発されたスチールパイプフレームが目を惹く。このフレームは剛性が非常に高く、直立近くまでシリンダーを起こして搭載されたエンジンとあいまって、理想的な前後重量配分を実現していた。
最大の特徴は、BMWのラインナップでも有数の長さを誇る超ロングホイールベースであり、高速道路でもワインディングでも、高い安定性を実現した。燃料タンクがシート下にあるのも特徴で、車体の低重心化に寄与するとともに、ガソリン残量の変化による重心位置変動も少なくなり、安定してバランスを保つことができる。2段階に調整可能なシート高(日本仕様の標準はローシート。オプションでハイシートがある)、低めでも効果的なウインドシールド、19インチのフロントホイール、42°も確保されたハンドル切れ角などにより、使い勝手は良好。日常的に乗れるBMWとしてはとても良くできた一台と言える。
価格・スペック
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
- 発売時価格(税込み)
- 101万5,000円(Active Line)、120万4,000円(Hi Line) ※工場オプション装備車両
- 生産期間
- 2008~2011年
- エンジン形式
- 4ストローク並列2気筒
- バルブ
- 1気筒あたり4バルブ
- 総排気量
- 798cc
- ボア×ストローク
- 82×75.6mm
- 最高出力
- 52kW(71ps) / 7,000rpm
- 最大トルク
- 75Nm / 4,500rpm
- 圧縮比
- 12.0:1
- 冷却方式
- 水冷
- バルブ駆動
- DOHCカムチェーン駆動
- 点火/噴射制御
- 電子制御式燃料噴射(BMS-K)、燃料カットオフ機能付き
- クラッチ
- 湿式多板
- ミッション
- 6速
- ギアレシオ
- 4.783 / 3.400 / 2.683 / 2.281 / 2.024 / 1.865
- ファイナルレシオ
- 2.412:1
- オルタネータ
- 400W
- バッテリー
- 12V / 14Ah
- 全長×全幅×全高
- 2,280×850×1,300mm
- ホイールベース
- 1,580mm
- シート高
- 790mm(ローダウンサスペンション仕様:765mm)
- 燃料タンク容量
- 16リットル(リザーブ容量4リットル)
- 車両重量
- 208kg(走行可能状態)
- 最高速度
- 185km/h以上
- 燃費(90km/h定速走行時)
- 27.0km/L
- 燃費(120km/h定速走行時)
- 19.2km/L
- 燃料
- 無鉛レギュラーガソリン
- フレーム
- スチールチューブラーフレーム
- フロントサスペンション
- テレスコピックフォーク、フォーク径41mm
- フロントホイールトラベル
- 180mm
- リアサスペンション
- アルミキャストダブルスイングアーム、可変リバウンドダンピング、プリロード油圧調整式
- リアホイールトラベル
- 170mm
- 駆動方式
- チェーン式
- フロントブレーキ
- 固定式シングルディスク、2ピストンフローティングキャリパー
- リアブレーキ
- 固定式シングルディスク、1ピストンフローティングキャリパー
- ホイール
- アルミキャスト
- フロントホイール
- 2.50×19
- リアホイール
- 3.50×17
- タイヤ
- チューブレス
- フロントタイヤ
- 110/80 R19
- リアタイヤ
- 140/80 R17
パラレルツイン(並列2気筒)800ccエンジン
F 650の単気筒に続いてロータックスと共同開発した新開発のパラレルツイン・エンジン。オーストリアのロータックス社工場で組み立てられ、ベルリンに運ばれた後、車体に組み付ける工程を経る。360度クランクのピストンによる振動を軽減する「第3のロッド」とも呼ばれるバランサーアームが特徴。ピストンに対して180度の位相を持つアームが上下することにより、一次振動と二次振動を打ち消す。カムやチェーンを使わないので、低騒音であることと、フリクションロスが少なくて済む。ツインらしい鼓動感よりも、BMWボクサーに似たサウンドを奏でるエンジンだ。レブリミッターは9,000rpmで作動。ドライサンプ方式を採用するが、オイルタンクはエンジン内にある(BMWではセミ・ドライサンプと呼ぶ)。
- 【前の記事へ】
R1200GSアドベンチャー(2010-) - 【次の記事へ】
F800ST(2006-)
関連する記事
-
モデルカタログ
G650Xモト(2006-)
-
モデルカタログ
G650Xチャレンジ(2006-)
-
モデルカタログ
G650Xカントリー(2006-)
-
モデルカタログ
R1200GSアドベンチャー(2010-)
-
モデルカタログ
F800S(2006-)
-
モデルカタログ
S1000RR(2009-)
-
モデルカタログ
K1200Rスポーツ(2006-)
-
モデルカタログ
R1200GS(2010-)