VIRGIN BMW | F800ST(2006-) 年式別モデルカタログ

F800ST(2006-)

  • 掲載日/2014年08月12日【年式別モデルカタログ】
  • ※表記はメーカー発表の年です  
F800ST(2006-)のモデルカタログ写真

F800ST(2006-)

日本の道路事情にマッチした
扱いやすいツーリングモデル

BMWが新しいスポーツモデルの可能性を追求して作り上げたモデル。それは各部に現れ、フラットツインエンジン、シャフトドライブ、テレレバー、パラレバーを持たない“BMWの伝統から脱却” した特徴を持つ。エンジンは、ロータックス社と共同開発したパラレルツインをBMW史上で初めて搭載。360°クランクの並列2気筒エンジンは低回転域から豊かなトルクを生み出し、高回転域では第3のロッドと呼ばれるもうひとつのコンロッドとバランスアームが振動を相殺してまろやかな吹け上がりを見せる。ベルトドライブ、低重心化を図るシート下に配置された燃料タンクなど、シングルエンジンの先代Fシリーズで培った技術が継承されていた。

外観が似るF800Sとの違いは、高めのスクリーンとアップライトなハンドルバー、膝から足首にかけてカバーするサイドカウル、タンデムと積載を考慮したリアキャリア一体型のグラブバーなど。アクセルを開ければ軽く200km/h を超えるパフォーマンス、走行4万kmまでメンテナンスフリーのドライブベルト、そして小柄なボディなど、ツーリングメイン、ときにスポーツ走行やタウンユースというライダーに“ほど良い” スタンダードバイクだった。

価格・スペック

記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
発売時価格(税込み)
122万4,500円(Active Line)、140万3,000円(Hi Line) ※工場オプション装備車両
生産期間
2006~2012年
エンジン形式
4ストローク並列2気筒
バルブ
1気筒あたり4バルブ
総排気量
798cc
ボア×ストローク
82×75.6mm
最高出力
63kW(85ps) / 8,000rpm
最大トルク
86Nm / 5,800rpm
圧縮比
12.0:1
冷却方式
水冷
バルブ駆動
DOHCカムチェーン駆動
点火/噴射制御
電子制御式燃料噴射(BMS-K)、燃料カットオフ機能付き
クラッチ
湿式多板
ミッション
6速
ギアレシオ
4.782 / 3.400 / 2.683 / 2.281 / 2.024 / 1.865
ファイナルレシオ
2.353:1
オルタネータ
400W
バッテリー
12V / 14Ah
全長×全幅×全高
2,080×770×1,160mm
ホイールベース
1,470mm
シート高
790mm
燃料タンク容量
16リットル(リザーブ容量4リットル)
車両重量
210kg(走行可能状態)
最高速度
200km/h以上
燃費(90km/h定速走行時)
29.4km/L
燃費(120km/h定速走行時)
22.7km/L
燃料
無鉛レギュラーガソリン
フレーム
アルミ三角断面ブリッジタイプ
フロントサスペンション
テレスコピックフォーク
フロントホイールトラベル
140mm
リアサスペンション
アルミシングルレバースイングアーム
リアホイールトラベル
140mm
駆動方式
ベルトドライブ式
フロントブレーキ
フローティングダブルディスク、4ピストン固定式キャリパー
リアブレーキ
固定式シングルディスク、1ピストンフローティングキャリパー
ホイール
アルミキャスト
フロントホイール
3.50×17
リアホイール
5.50×17
タイヤ
チューブレス
フロントタイヤ
120/70ZR17
リアタイヤ
180/55ZR17

パラレルツイン(並列2気筒)800ccエンジン

F 650の単気筒に続いてロータックスと共同開発した新開発のパラレルツイン・エンジン。オーストリアのロータックス社工場で組み立てられ、ベルリンに運ばれた後、車体に組み付ける工程を経る。360度クランクのピストンによる振動を軽減する「第3のロッド」とも呼ばれるバランサーアームが特徴。ピストンに対して180度の位相を持つアームが上下することにより、一次振動と二次振動を打ち消す。カムやチェーンを使わないので、低騒音であることと、フリクションロスが少なくて済む。ツインらしい鼓動感よりも、BMWボクサーに似たサウンドを奏でるエンジンだ。レブリミッターは9,000rpmで作動。ドライサンプ方式を採用するが、オイルタンクはエンジン内にある(BMWではセミ・ドライサンプと呼ぶ)。

関連する記事

ピックアップ情報