VIRGIN BMW | R1200RT(2010-) 年式別モデルカタログ

R1200RT(2010-)

  • 掲載日/2014年06月17日【年式別モデルカタログ】
  • ※表記はメーカー発表の年です  
R1200RT(2010-)のモデルカタログ写真

R1200RT(2010-)

DOHCボクサーエンジンの採用だけでなく、
細部多数に到るデザイン変更や新オーディオの追加を受けた

BMW伝統のボクサーエンジンを搭載し、高速走行で圧倒的なウインドプロテクション効果を発揮する大型カウルをまとったオンロード・ツアラーの代表格。1978年に登場したR100RT以来、その基本構成を変えることなくモデルチェンジを繰り返し、GSシリーズに並ぶBMWの顔となっている。そのエンジンは、OHVからSOHCへ。そして2005年に1200ボクサーへとフルモデルチェンジし、独自のキャラクターを損なうことなく工業製品として真っ当な進化を遂げる。さらに2010年、新型のDOHCシリンダーを備え、さらにRTとしての個性に磨きがかけられた。

その恩恵は、エンジン回転数全域に渡って豊かなトルクを発生することと、大排気量の2気筒エンジンとは思えないシャープな吹け上がりによってほしい出力が即座に捻出される点だ。先代であるSOHCエンジンモデルと比較して、最大トルクが5Nmアップの120Nm/6,000rpm、最高出力は変わらず110ps/7,750rpmだが、そこへ到る時間はずいぶんと早くなった。また、シルエットだけでは判別しづらいが、デザインも外装からハンドルまわりまで、ほぼすべてが異なる。

このRTには2つの価格帯が設定され、ベースとなるハイラインにはインテグラルABSやオンボードコンピューター、グリップヒーター、パニアケースなどが標準で装備される。高い価格設定のプレミアムラインには、その装備に加えてESA(電子調整式サスペンション)、ASC(オートマチック・スタビリティ・コントロール)、クルーズコントロール、シートヒーターなどが標準装備。左グリップとスイッチボックスの間に挟まれるように組み込まれた回転式コントローラーを採用する工場装着オプションの新オーディオシステムは、プラス10万5,000円で追加可能だった。

価格・スペック

記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
発売時価格(税込み)
233万円(Hi Line)、250万8,000円(Premium Line) ※ツートンカラーは5万2,500円アップ
生産期間
2010~2013年
エンジン形式
4ストローク水平対向2気筒
バルブ
1気筒あたり4バルブ
総排気量
1,169cc
ボア×ストローク
101×73mm
最高出力
81kW(110ps) / 7,500rpm
最大トルク
120Nm / 6,000rpm
圧縮比
12.0:1
冷却方式
空油冷
バルブ駆動
DOHCカムチェーン駆動
点火/噴射制御
電子制御エンジンマネージメントシステム(BMS-KP)、電子制御式インジェクション(燃料カットオフ機能付き)
クラッチ
乾式単板
ミッション
6速
ギアレシオ
4.125 / 2.945 / 2.251 / 1.449 / 1.631 / 1.472
ファイナルレシオ
2.620:1
オルタネータ
720W
バッテリー
12V / 19Ah
全長×全幅×全高
2,230×905×1,430mm
ホイールベース
1,485mm
シート高
780 / 800mm
燃料タンク容量
25リットル(リザーブ容量4リットル)
車両重量
259kg(走行可能状態)
最高速度
200km/h以上
燃費(90km/h定速走行時)
23.4km/L
燃費(120km/h定速走行時)
19.2km/L
燃料
無鉛プレミアムガソリン
フレーム
スチールチューブのフロントおよびリアフレームをドライブユニットと結合
フロントサスペンション
BMW Motorradテレレバー(モノショック)、センタースプリングストラット、アンチチルトハンドル
フロントホイールトラベル
120mm
リアサスペンション
BMW Motorradパラレバー、センタースプリングストラット、アルミキャストシングルスイングアーム、可変リバウンドダンピング、プリロード油圧調整式
リアホイールトラベル
135mm
駆動方式
ドライブシャフト式
フロントブレーキ
フローティングダブルディスク、4ピストン固定式キャリパー
リアブレーキ
シングルディスク、2ピストンフローティングキャリパー
ホイール
アルミキャスト
フロントホイール
3.50×17
リアホイール
5.50×17
タイヤ
チューブレス
フロントタイヤ
120/70ZR17
リアタイヤ
180/55ZR17

DOHCボクサー

DOHC(ツインカム)を採用したことで、最大トルク、最高出力ともに向上した。同時に、ギア比およびニ次減速比も変更。エンジンの高回転域における加速力をアップし、低・中回転域でのトラクションも増大させている。その結果、低回転から高回転まで全域で力強いパフォーマンスを発揮し、さらにダイナミックなライディングを実現する。

シリンダーヘッドカバーが一新され、スロットルボディの色はシルバーからブラックに、インテークマニホールドのサイズも若干大径化されている。先代であるSOHCエンジンとの比較は、この3点を見るのが一番わかりやすい。空冷に見えるが、エンジンオイルを内部の冷却に積極的に利用する空油冷で、シリンダーヘッドの排気バルブ部を冷却する。カム構造も特徴的で、通常なら吸気と排気それぞれを別のカムが受け持つが、DOHCボクサーは1本のカムが吸気バルブ1本と排気バルブ1本を押し、それが上下に2本レイアウトされる。また、ツインスパーク化され、燃焼効率の向上とクリーンな排気ガスの両立を果たした。

関連する記事

ピックアップ情報