VIRGIN BMW | 第8回 フレーム・サスペンション S1000RR編

第8回 フレーム・サスペンション

  • 掲載日/2012年03月16日【S1000RR編】
  • 執筆/モトラッド阪神 田中 建次
    このコンテンツは BMW BIKES Vol.52 (発行:2010.09.15)「最新 BMW を世界一詳しく徹底解剖 BMW マイスターが解説する S1000RR テクニカルディテール」掲載の記事を引用しています。

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久々に過去のいかなるモデルとも関連性を持たない、まったくのニューモデルの登場である。1000cc スーパースポーツという各社のフラッグシップがしのぎを削るカテゴリーゆえに、今まで BMW に興味が無かった層の注目度も非常に高い。今回はそのメカニズムを中心に、世界一細かく S1000RR を解説していこう。

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メインフレームはアルミ鋳造のツインチューブタイプ。
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インナーチューブ径 46mm の倒立型フォーク採用。プリロード/伸び/縮みダンパーの調整が可能なフルアジャストタイプ。
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メーカーはイタリアの SACHS (ザックス) 社製。オプションでオーリンズ社製が用意される。フォークオイル量は 602cc。数値としての油面設定なし。グレードは SAE7.5。
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フロントサスペンションのセッティング。外側のダイヤルがプリロード。リバウンド (伸び) 側のダンパーは中心のスクリューで行う。
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コンプレッション (縮み) 側のダンパー調整はフォーク下部のスクリューにて。
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ダイヤルは車載工具、スクリューの調整はイグニッションキーの先端で行う。
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リアサスペンションのセッティング。
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ユニット上部。車体との取りつけ位置は2段階に設定可能。通常はこの位置。
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下部は最近の BMW にしては珍しいリンク式。
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プリロード調整は、ロックボルトを緩めてリングナットを回して行う。リングナットレンチは車載工具内。
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コンプレッション (縮み) 側のダンパー調整はユニット上部。外側のダイヤルがショートストローク (高速域) 用。中心のスクリューはロングストローク (低速域) 用。
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リバウンド (伸び) 側のダンパー調整はユニット下部のスクリューにて。セッティングの方法は、取り扱い説明書に詳しく説明されている。
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