VIRGIN BMW | 2014 鈴鹿8時間耐久ロードレース BMW Motorrad編 トピックス

2014 鈴鹿8時間耐久ロードレース BMW Motorrad編

  • 掲載日/2014年08月01日【トピックス】
  • 取材・撮影・文/安藤 正和(Office25)
2014 鈴鹿8時間耐久ロードレースの画像

第2コーナーを旋回する『Team Tras 135HP』の寺本幸司選手。

BMWは『CONFIA Flex Motorrad39』
『Team Tras 135HP』を中心に6チームが参戦

鈴鹿8時間耐久ロードレース、通称『8耐』が今年も開催されました。BMWチームは、『CONFIA Flex Motorrad39』、『Team Tras 135HP』を中心に6チーム、18名がエントリー。

  • #39『CONFIA Flex Motorrad39』酒井大作選手/武石伸也選手/大西敬紀選手
  • #135『Team Tras 135HP』寺本幸司選手/Pedoro VALLCANERASFLORES選手/Hangdae CHO選手
  • #23『TEAM VITAL SPIRIT SHARK ENERGY DRINK』奥野翼選手/向山将弘選手/辻本範行選手
  • #36『SAMURAI 3601』安富成士選手/新井生哲選手/谷正明選手
  • #55『CONFIA 周 Motorrad39』高宮義文選手/高橋芳延選手/古澤幸也選手
  • #105『Motorrad Toyota ナガサカレーシング』野田達也選手/佐々木幸二選手/中村賢詞選手

走行距離が1,200kmにも及ぶレース。どのチームがチェッカーにたどり着けたのか、8時間のドラマを写真とともにレポートします。

フォトTOPICS(写真点数/29枚)

2014 鈴鹿8時間耐久ロードレースの画像
01Pedoro VALLCANERASFLORES選手、寺本幸司選手、Hangdae CHO選手と『Team Tras 135HP』のスタッフ。
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02大西敬紀選手、 酒井大作選手、武石伸也選手と『CONFIA Flex Motorrad39』のスタッフ。
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03佐々木幸二選手、野田達也選手、中村賢詞選手と『Motorrad Toyota ナガサカレーシング』のスタッフ。
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04『Team Tras 135HP』が抜擢したのは、世界耐久選手権チャンピオン Pedoro VALLCANERASFLORES選手。
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05「トップ10トライアルに進出してBMWファンに楽しんでもらいたい!」と気迫で予選に挑む酒井大作選手。
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06ヘアピンカーブを旋回する『TEAM VITAL SPIRIT SHARK ENERGY DRINK』の向山将弘選手。
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07「自分が考えていたよりも全然良い。DDCのシステムはすばらしいよ」とペドロ選手。
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08最終コーナーに進入する『CONFIA 周 Motorrad39』の高宮義文選手。
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09「僕たちには僕たちの8耐があります。完走を目指します」と『Motorrad Toyota ナガサカレーシング』の野田達也選手。
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10「フリー走行中に転倒してしまいました。チームに迷惑をかけてしまいました」と『SAMURAI 3601』の新井生哲選手。
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11立体交差下でマシンを止めてしまった大西敬紀選手。原因は走行中にデータロガーの装置が外れ、配線がショートし、ヒューズが飛んだこと。
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12韓国の最高峰ST1000クラスの王者 Hangdae CHO選手が『Team Tras 135HP』の第3ライダーに。
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13『CONFIA Flex Motorrad39』の第3ライダーは大西敬紀選手。「自分でS1000RRを買って乗ってみようかな(笑)」
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14ピットウォークでファンサービスする寺本選手。
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15シケインに進入する『SAMURAI 3601』の安富成士選手。
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16深夜0時。「酒井が削ってきたタイムを1秒でも無駄にしない!」と綿密なピットワークの練習が何度も繰り返されます。
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17スターティンググリッドの『Team Tras 135HP』。
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18スターティンググリッドの『CONFIA Flex Motorrad39』。
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19決勝レースは降雨のため1時間ディレイ。恒例のル・マン式スタートで『2014 鈴鹿8時間耐久ロードレース』がスタート。
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20第2コーナーを立ち上がる野田選手。
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21スタート直後の酒井選手。このあとデグナーカーブでコースオフすることに。
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22逆バンクで転倒してしまった『CONFIA 周 Motorrad39』の高宮義文選手。
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23ピットインする寺本選手。
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24タイヤ交換する『TEAM VITAL SPIRIT SHARK ENERGY DRINK』のS1000RR。
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25逆バンクを旋回するペドロ選手。
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26夕日を浴びながらデグナーカーブを立ち上がる酒井選手。
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27ダンロップコーナーを駆け上る寺本選手。
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28第2コーナーを立ち上がる武石選手。
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29ライトオン(点灯)してゴールを目指す野田選手。

『CONFIA Flex Motorrad39』 酒井大作選手

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【予選を終えて】

「計時予選では、コンディションが非常に厳しく、想定していたタイムが出せませんでした。18番グリッドという結果はとても不本意です。決勝は8時間という長丁場なので、ミスのないよう自分たちのやれることをキッチリやって、良い結果を残したいですね」

【決勝レース後】

「序盤のデグナーカーブ2つ目でコースオフしてしまいました。天候に左右され、また自分のミスもありましたが、そのあとは気持ちを切り替えてキッチリ走りました。絶対にあきらめない! 何回でも立ち上がってやる! という気持ちで走行しました。僕が本当にシンドいときにサポートしてくれたファンのみなさまのことを思い出しながら走りました。なので、これは僕だけの力ではなく、みなさまの熱い応援とご支援のおかげだと考えています。みんなでゴールした8耐です」

『CONFIA Flex Motorrad39』 武石伸也選手

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【予選を終えて】

「ウイークに入ってトラブルが多発しましたが、決勝でなくて良かったと考えています。なんとか無事に予選を終えて、あとは決勝を戦うだけです。8耐は、最初の4時間、特に1~2時間は各チームがふるいにかけられます。なので、序盤はミスをしないことが大切。BMWファミリーで頑張っていくので、ファンのみなさま、応援をよろしくお願いします」

【決勝レース後】

「結果的に決勝で走ったバイクは本当に狙い通りのセッティングでした。耐久仕様の良いバイクができたと感じています。トラブルは皆無ではないですが、結果としてリザルトを得ることができました。課題はまだまだありますが、これからもっともっと強くなるMotorrad39を応援していただければ、と思います」

『Team Tras 135HP』 寺本幸司選手

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【予選を終えて】

「公開合同テストのときよりも路面温度が15度以上も上がり、バイクのフィーリングが変わってしまいました。今日はタイヤが全然グリップしない状態でした。しかしチームメイトのペドロとチョさんの協力でなんとかまとめ上げることができました。特にペドロのヨーロッパ式のセッティングが功を奏しました。日本ではスプリングレートもしくはイニシャルを徐々に締め上げていく方法をとるのですが、ヨーロッパではスプリングレートを下げてプリロードも抜いて減衰を上げていく手法をとります。このヨーロッパ型のスタイルが、今回の悪い路面コンディションに有効でした。決勝は僕とペドロのふたりで走行する予定です。ペドロは世界耐久選手権のチャンピオン、僕も24時間レースを得意とする耐久選手権のライダー。決勝では耐久のスペシャリストふたりの強みが生かされるはずです。応援をよろしくお願いします」

【決勝レース後】

「僕は13年連続で8耐に参戦していますが、スタート直前の降雨でレースが中断、ディレイになったのは初めてです。この順位には納得していませんが、今の自分たちの実力はここにあるのかな、と判断しています。この悔しさは来年にぶつけたいと思います。来年もこのチーム、Team Tras 135HPの応援をよろしくお願いします」

『Team Tras 135HP』 Pedoro VALLCANERASFLORES選手

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【予選を終えて】

「8耐は、私の人生でも最もタフなレースのひとつになると思います。ただし、チームのサポートもあって今のところ順調です。寺本はとても親切でサポートしてくれるし、何より速い良いライダーだと思います。8耐&鈴鹿の難しい点は全部かな(笑)、第1コーナーの進入がポイントだと考えています。DDC(電子サスペンション)はすばらしいよ。思ったよりも良いタイムが出ています。決勝では死ぬ気で走ってリザルトを出すので、応援してくれるファンは楽しみにしていてください」

【決勝レース後】

「僕の人生の中でこんなに居心地の良いチームはなかった。今年はトップ10に入れなかったけど、来年はぜひトップ10に入りたいね。できれば、来年もTeam Tras 135HPでぜひ8耐に出たいね!」

『Motorrad Toyota ナガサカレーシング』 野田達也選手

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【予選を終えて】

「スプーンカーブの2つ目でスリップダウンしてしまいました。特にタイムアップを狙っていたわけではなく、しかも新品タイヤだったのですが、転倒してしまいました。現在は原因を究明中です。一度、計時走行をして17秒をマークしたあとなので、不幸中の幸いです。予選を通ることができてホッとしています」

【決勝レース後】

「序盤にシフトペダルのメカニカルトラブル、そして中盤にダイヤリムとホイールのトラブルでピットイン。8耐は難しいですね。ここ何年か参戦していますが、トラブルなしで走ることができたためしがありません。でも完走できて良かった」

『BMW Motorrad JAPAN』 平野司 氏

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【予選を終えて】

「予想を超える外気温と路面温度の影響でラップタイムが2秒も落ちています。39番車はデータロガーが外れて脱落し、ヒューズがショート。結果、エンジンがストールし、大西選手のスローダウンに繋がってしまった。配線が外部に露出しないように対策して決勝に臨みます」

【決勝レース後】

「BMW勢6台すべて完走ということでたいへん感激しております。マイナートラブル、スリップダウンなどいろいろありましたが、みんなが今まで積み上げてきたものが発揮できたのだと考えています。BMWはツーリングバイクと思われがちですが、実際にはスポーツしているオートバイでもあります。モータースポーツ活動をこれからも続けていくので、応援をよろしくお願いします」

『Team Tras 135HP』 武藤昇監督

2014 鈴鹿8時間耐久ロードレースの画像

【決勝レース後】

「私たちが持っているすべての力を出せたと思っています。1ケタ順位を狙いたかったのですが、今回の状態での16位は上出来だと考えています。予選が27番手、決勝が16番手、セーフティカーのタイミングなど不運なこともありましたが、ライダー、ピットクルーの実力はすべて出せたと実感しています。来年は、それ以上のものを出せるよう、より鍛錬してすばらしいチームにしていきたいと思います。応援ありがとうございました」

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