VIRGIN BMW | MFJ全日本ロードレース選手権第5戦 九州モーターサイクルフェスタ 2017 in オートポリス トピックス

MFJ全日本ロードレース選手権第5戦 九州モーターサイクルフェスタ 2017 in オートポリス

  • 掲載日/2017年07月04日【トピックス】
  • 取材協力/BMW Motorrad Japan  文・写真/Keisuke Asakura
MFJ全日本ロードレース選手権第5戦 九州モーターサイクルフェスタ 2017 in オートポリスの画像

絶妙なスタートを決める#39酒井選手。国内メーカーのファクトリーマシンを相手取り、ノーマルに近い状態のS1000RRがトップ争いに絡んでいるのです。酒井選手のスキルとS1000RRのパフォーマンスは驚異的としか言いようがありません。

悪天候に翻弄されたオートポリス大会で
酒井選手が見せた素晴らしい走り

さる6月24日-25日、大分県のオートポリスで開催されたMFJ全日本ロードレース選手権第5戦。2日間ともに悪天候に苦しめられたレースとなりました。予選日の24日、濃霧と雨のため午前中の走行は全てキャンセル。午後になっても天候は回復せず、予選の遅延と中止が続出します。そんな中、S1000RRが走るJSB1000クラスの予選時には、一時的に霧が薄まり予選が決行されました。

霧と雨という悪条件の中、BMW Motorrad39の酒井大作選手が好走をみせ、5番グリッドを獲得、この予選順位はS1000RRの全日本ロードレース選手権での最高ポジションです。もう1台のS1000RRライダーであるTONE RT SYNCEDGE4413の児玉勇太選手は、セッテイングに苦しみスターティンググリッドは32番手に沈みます。

決勝日の25日も悪天候に苦しめられました。スケジュール変更にともない周回数が2周減算の17周。決勝レース開始直前に霧が濃くなり、スタートがディレイ。そのため、さらに周回数が2周減らされ15周となりました。

なんとかスタートした決勝レース。酒井選手は絶妙なスタートを決めトップ集団で走行。ですが、再び霧が深まり5周目に赤旗中断。2レース目は3周終了時の順位でグリッドを決定、周回数は12周の超スプリントレースとなりました。レース再開後、序盤は力走を見せていた酒井選手でしたが徐々に後退。16位でレースを終えます。児玉選手は24位でゴール。

次戦は8月19日-20日のツインリンクもてぎ大会。BMWエントラントの奮起を期待しましょう。また、7月30日には夏の大一番鈴鹿8時間耐久ロードレースも開催され、多くのS1000RRが参戦します。是非、サーキットに足を運んで応援してください。

フォトTOPICS(写真点数/11枚)

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012列目、5番グリッドに立ちスタートを待つ酒井選手。悪天候によるフロックではありません。作戦とテクニックを駆使して手に入れた、素晴らしい予選順位です。
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02オープニングラップを5位で終えた酒井選手でしたが、2周目に一つポジションを落とします。赤旗中断後、第2レースは6番グリッドからスタートとなりました。
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03第2レースでは徐々に順位を落とし16位でゴールした酒井選手。序盤の走りがキープできていればと悔やまれます。ですが、今後の活躍を期待させてくれる、素晴らしい走りであったと言えるでしょう。
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04スターティンググリッドに向け、ピットロードを出て行く酒井選手。いつも朗らかで、笑顔を絶やさない酒井選手ですが、厳しい表情が印象的です。全日本ロードレース選手権は、プロライダーが本気で戦う国内最速のレース。その厳しいレースに、酒井選手は真剣に取り組んでいるのです。
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05タイヤメーカーのエンジニアと意見を交換する酒井選手。レース用のタイヤは、レースの実戦を通じて開発されます。酒井選手のように経験豊富で能力の高いライダーのインプレッションが、今後のタイヤ開発活かされていくのです。
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06#16児玉選手は宮崎県出身。オートポリスは走り慣れたサーキットで、地元九州で開催されるレースということで、いつも以上に気合十分で挑んでいました。
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07マシンのセッティングが決まらなかったようで走りに精彩を欠き、リザルトも本来の実力からかけ離れたものでした。ですが、チーム一丸となり問題の打開に挑んでいます。後半戦の走りに期待しましょう。
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08走行データを検証するTONE RT SYNCEDGE4413の面々。手前からライダーの児玉選手、チーフメカニックの高村さん、チーム監督の山下さん。児玉選手はもちろん、山下さんも高村さんも、全日本ロードレース選手権出場経験のあるライダーです。
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09予選日、昼頃のコースの様子。メインストレートの中間あたりから第1コーナー方向を見たところ、コーナーは全く確認できませんでした。ただでさえ尋常ではない速度で走るレースですから、これでは危険で走行できません。
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10予選の開始直後の数周、一気に勝負をかけ好タイムを叩き出した酒井選手。その後はピットに戻り、様子を伺っていました。クレバーな酒井選手らしい、予選の組み立てで5番グリッドを手に入れたのです。
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11霧が薄まると雨が強まるという、非常に厳しい条件下で行われた予選。一時は叩きつけるような強い雨が降りつけましたが、児玉選手は悪天候にひるむことなくアタックを続けていました。
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