VIRGIN BMW | 【EICMA2019レポート】「S1000XR」に「F900XR」「F900R」を発表したBMW Motorrad トピックス

【EICMA2019レポート】「S1000XR」に「F900XR」「F900R」を発表したBMW Motorrad

  • 掲載日/2019年11月26日【トピックス】
  • 取材・写真・文/河野 正士
【EICMA2019レポート】「S1000XR」に「F900XR」、「F900R」を発表したBMW Motorradの画像

ニューモデルを中心に展示を行ったBMW。この車両を飾ったパネルの裏が、巨大なスクリーンとそれを見下ろすことができる観客席になっている。

ミドル排気量とともに
XRファミリーを強化

イタリア・ミラノで開催されたでEICMA2019(エイクマ/ミラノ国際モーターサイクルショー)で、BMW Motorrad(以下BMW)が3台の2020年モデルを発表した。これらはBMWが独自に作り上げた、アドベンチャーモデルとスーパースポーツをミックスしたアドベンチャー・スポーツカテゴリーのXRシリーズを一新した「S1000XR」であり、そして初のXRファミリーモデルである「F900XR」だ。そしてその、F900XRと共通のプラットフォームを使用した、一昨年にフルモデルチェンジを受けた新型Fシリーズのエンジンをさらに排気量アップしたロードスターモデル「F900R」をラインナップ。欧州や北米で人気を高め、いまや各社が複数のモデルをラインナップする700cc以上1,000cc以下のアッパーミドル排気量カテゴリーのモデル層をさらに厚くした。

そして排気量1,800ccのビッグフラットツイン・エンジンを搭載する「Concept R18/2/コンセプト・アールエイティーン・スラッシュ・ツー」を発表。写真と動画のみを公開した。R18は、2018年の12月に日本の滋賀をベースに活動するカスタムファクトリー「Custom Works ZON/カスタム・ワークス・ゾン」が、そして2019年4月にアメリカ・テキサスのカスタムファクトリー「Revivalcycles/リバイバルサイクルズ」が、それぞれR18用エンジンを使用したオリジナルフレームのカスタムバイクを発表。そして2019年6月、イタリアで開催されたイベントでBMW自身が「Concept R18」を発表した。このビッグフラットツインは市販車に搭載される予定であり、その車両名は「R18/アールエイティーン」であるとEICMAで発表された。

そして今EICMAで印象的だったのは、EICMA会場内のBMWブースだ。昨年までのフルラインナップの展示をやめ、先に紹介した新型をカラーバリエーションを含めて展示。それ以外はR nineTとR1200GS、そしてS1000RRにとどめられた。そのかわり巨大なスクリーンを中心に、すり鉢状の観客席を造り、一般公開日以降はそのステージを使い様々なトークショーやモデルプレゼンテーションを行った。商品を見るだけでは伝わらない、BMWブランドとそのプロダクトの周知のための試みだと考える。

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スーパーバイク世界選手権(WSBK)を戦うBMW Motorradファクトリーチームのライダー/トム・サイクスがブースの前を通りかかったので写真撮影。

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一昨年に新型を発表した、BMW Motorradの並列2気筒エンジン搭載モデル/Fシリーズのネイキッドモデルを一新。「F900R」として発表した。エンジンやフレームの基本骨格は、F850GS/F750GSと共通ながら、排気量を853ccから895ccへと拡大。また前後足周りとそのアライメントを変更し、ロードスターらしいより軽快な走りを目指した。外装周りも、エッジの効いた、よりモダンなスタイルを採用。ヘッドライトプロを選択すればアダプティブ・コーナーリングライトも装備される。

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「F900R」と同じく排気量を拡大した新型並列2気筒エンジンを搭載するのが「F900XR」。前後17インチホイールに、足の長いアドベンチャースタイルのサスペンションをセット。足周りのアライメントも変更し、S1000XRが築き上げてきたアドベンチャースポーツ・ファミリー初のバリエーションモデルとなる。ヘッドライトプロを選択すればアダプティブ・コーナーリングライトも装備される。

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スーパースポーツモデル用に開発した並列4気筒エンジンと車体を、足の長い前後サスペンションと前後17インチホールにセットする「S1000XR」。アドベンチャーモデルとスーパースポーツをミックスした“アドベンチャー・スポーツ”カテゴリーを造り上げた。その「S1000XR」をフルモデルチェンジ。最新のS1000RRのプラットフォームを使用しながら、BMW独自の可変バルブタイミング機構/Shift-Cam(シフトカム)のみ取り払った、パワフルで軽量コンパクトなエンジンと、スリムで軽量なフレームに搭載。またアクセルオフやシフトダウンによるリアホイールのスリップを抑制する電子制御技術/MSR(エンジン・ドラッグ・コントロール技術)を新たに開発し装備する。

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次期市販モデルに搭載される、排気量1800ccのビッグフラットツイン・エンジン。そのエンジンを使用した「Concept R18」は2019年6月にイタリアで開催されたイベントで発表。クラシカルなスタイリングが与えられている。今EICMAでは、その車両を展示。プレスカンファレンスではエンジンを始動させ、その排気音も聞かせた。そして同プラットフォームを使用した新たなカスタムコンセプトモデル「Concept R18/2(コンセプト・アールエイティーン・スラッシュツー)」を発表。動画と写真のみが公開された。

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BMW Motorradはブース内に全ラインナップを展示するのをやめ、多くのスペースをスクリーンを背負ったステージと、それを見下ろす観客席に費やした。そして一般公開日以降、ワークスライダーとのトークショーを開催したりR18の開発の裏側を開発者自身にインタビューしたりするなど、多くのステージコンテンツを用意し、来場者の注目を集めた。

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2019年6月にBMWグループが開催した、いま開発を行っている未来のテクノロジーやサービス、プロダクトを紹介するイベント「#NEXTGen」で紹介した電動コンセプトバイク「Vision DC Roadster(ヴィジョン・ディーシー・ロードスター)」。フラットツインエンジンをモーターとバッテリーに置き換えるというチャレンジの結果、生まれたコンセプトモデルだ。

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