質問

トラブルが少なくメンテナンスフリー
長い伝統を持つBMWの駆動システム

エンジンで発生した駆動力をリアタイヤに伝えるためのシステムにはいくつかの種類があります。その中でBMWは伝統的にシャフトドライブを採用してきました(一部モデルを除く)。同じ役割を果たす他のシステムを挙げると、一般的なバイクだとチェーンドライブ、他には前回紹介したベルトドライブなどがありますね。ではなぜBMWがシャフトドライブを採用しているのか、それは駆動効率とメンテナンス性の高さからです。シャフトドライブはそのシステム上パワーロスが少なく、またカバーで守られているため路面から跳ね上げられる泥や小石でシャフトドライブが傷むこともありません。予期せぬトラブルに遭遇しづらいため、ロングツーリングもこなすライダーにとっては嬉しいシステムと言えるでしょう。また、シャフトドライブはスロットルを回し加速する際に車輌が浮き上がるように感じるなどの癖を気にする声もありますが、BMWで採用されているシャフトドライブは癖を抑えるシステムが組み込まれており、ライダーに負担をかけないような仕組みになっています。

 

これだけメリットの多いシャフトドライブが、なぜ他のバイクに採用されないのか。その理由にシャフトドライブは高価なシステムであることが挙げられます。チェーンドライブは定期的に清掃・交換が必要など、わずらわしい部分も多いのですが、コストが安く済むというメリットがあり、駆動システムの中ではもっとも一般的に採用されています。一方、シャフトはチェーンなどに比べ重量があり、ギア比の変更などライダーに合わせたスポーツ性を高めるチューンが難しいため、レプリカタイプなどには採用されてこなかったのでしょう。

 

BMWはツーリング性の高さが魅力の1つで走行時やトラブルなどでライダーに負担をかけないよう開発されてきました。そのため、たとえ高価なシステムであろうともシャフトドライブを採用しています。秀逸なサスペンションなどに注目をしてしまいがちですが、このシャフトドライブシステムもBMWらしさの一翼を担う重要なシステムなのです。

 

監修/モトラッド神戸 樋口 智之さん

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