VIRGIN BMW | 乾式クラッチのBMWに乗るときに気をつけることは? BMWバイクQ&A

乾式クラッチのBMWに乗るときに気をつけることは?

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半クラを多用しすぎないように
クラッチが焼きついてしまいます

BMWには乾式クラッチが採用されているモデルと、湿式クラッチが採用されているモデルと両方がラインナップされています。乾式クラッチは「Rシリーズ」と「縦置き四気筒エンジンのKシリーズ」に、湿式クラッチは「横置き四気筒エンジンのKシリーズ(最新のKですね)」と「Fシリーズ」に採用されています。一般的なオートバイは湿式クラッチを採用されているので、不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

乾式、湿式の違いを大雑把に説明すると「クラッチ盤がオイルに浸っているかどうか」、「乾式はクラッチ盤が1枚、湿式はクラッチ盤が複数枚使われている」の2点が挙げられます。もう少し難しい話をすると、乾式クラッチを採用したことでエンジンからミッションまでドライブラインを1直線に配置でき、パワーユニットがコンパクトになり、軽くすることができるのです。またシンプルな構造のためトラブルも起きにくくなっています。もし、Rシリーズと縦置きのKシリーズに湿式クラッチを採用されていたとしたら、きっとコンパクトなドライブラインは実現できなかったでしょう。乾式クラッチにはこのようなメリットがあるため、BMWには長い間乾式クラッチが採用されてきたのです。

ただ、乾式クラッチはオイルに浸っていないため、湿式クラッチに比べると熱に弱いというデメリットがあります。そのため、半クラッチを多用しすぎるとクラッチ盤が焼けてきますので、半クラッチを多用しすぎないようご注意ください。また、乾式クラッチではローギアが若干入りづらいことがあります。ローが入りづらいときは一度クラッチレバーを握り直して落ち着いてローギアを入れ直していただければ入りますので、ご心配は無用です。

これまで、湿式クラッチのオートバイに慣れてきた方には乾式クラッチは少し違和感があるかもしれません。乾式クラッチでは若干ですがクラッチの繋がりが急に感じられますから。ただ、少し乗って慣れていただければ大丈夫ですのでご安心ください。

※乾式クラッチは大気開放されているためクラッチ盤が焼けると何かが焼けた臭いがしてきます。「あれっ?」と思ったらお近くのディーラーにご相談ください。
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