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質実剛健のKモデル K75Cは、BMWモーターサイクル史上初めての四気筒エンジン搭載車K100/K100RSが発売された後、およそ1年半後の1985年11月頃に発売されました。発売当時の販売価格は115万円。K100RSが179万円で、まだ消費税が無い時代です。3%消費税導入により一時102万円という時もありました。販売期間は1985年後期から1990年、さすがにもっとも後期のモデルでも16,7年が経過しており、初期型にいたっては22年も経過しています。たまに90年以降登録の車両を見かけることがありますね。90年式を数年後に登録という場合もありますが、95年まで生産されていたK75(カウル無し)に、オプションとして販売されていたK75Cのコックピットカウル(正式名称)を付けると外見上区別はできません。K75Cの場合、販売からずいぶんと年数が経つので、中古車を見つけることは難しいと思われます。まだまだ使える現状販売車は15万円位から、程度の良いモデルで40万円台が一般的な中古車価格のようです。まだまだ中古車として出てくるのは、古くても部品の供給がしっかりしていること、車輌の基本的な部分がとても丈夫なこと、極端に古さを感じさせないBMWならではのデザイン等の良さがあることなどからでしょう。「昔は良かった」という意味で言っているのではありませんので誤解のありませんように。 シャープな吹け上がりの
古いモデルと行ってもインジェクションモデルですし、シャフトの癖もあまりないので20年以上前のバイクという感覚はありませんね。トラブルも消耗品の交換程度で手はかからないんです。気になるところは、ハンドルの左右に分かれているウインカースイッチが押しづらいくらい。他にもバイクを持っていて、距離は稼げていませんが、3気筒独特のエンジンフィーリングがあり、手放せない1台になってしまいました。他メーカーの3気筒バイクと比べても、K75Cのエンジンは個性的で、他のバイクでは換えられませんね。 エンジン下部をチェックし
エンジン下側前方に冷却水とエンジンオイルを循環させるポンプを内蔵している部分があり、その部分の下側に穴が一箇所開いています。ここから冷却水またはオイル、場合によっては両方が漏れていることがあります。水とオイルのポンプは離されて設計されているので、エンジンの内部で水とオイルが混ざり合うことはまず起こりませんが、漏れが多くなってきたら部品を交換する必要があります。ほとんどの場合、シールだけを交換するのではなく、シールと接触しているシャフトも交換します。シャフトは長年の使用によってシールと接触する部分が細くなってしまう場合と単純に錆びてシールを破いてしまう場合がほとんどです。たまにオイルパンガスケットからオイルがにじんでこれと見間違える場合もあるようです。 購入の際の注意点
1. 色々と書きますが基本が丈夫な車輌なので心配することはありません。 2. コンピューター接続カプラーの端子にひどい腐食が起きていないこと。 3. クラッチレバーの引きが重すぎるのはクラッチプレートの摩耗が原因。 4. 洗車や雨天時の使用でメーターが曇ることがありますが数日で蒸発するので心配は無用です。 5. センタースタンドの湾曲している部分が摩耗したり、ひどい腐食は要注意。折れます。 6. サイドスタンドを使用していて車体の傾斜が大きすぎるものは要注意。折れます。 7. ドラムブレーキは普通に使えていても、摩耗による使用限界のものがほとんどと、覚悟が必要です。 8. 極まれにガソリンタンクが腐食により穴が開くことがあります。隅々をよく確認しましょう。 9. 前ホイールの歪みを見る。割れることがほとんど無い替わりに歪みます。 10. 外装の塗装済み部品以外は20年経ってもほぼ全て入手可能です。さすがはBMW。 11. 1986年までのモデルはエンジン始動時白煙を吹きますが、それでも普通です。 |
![]() 山本 栄治 47歳、91年式R100GSパリダカール所有。1983年に福田モーター商会に入社して以来、BMWに携わり続けている。毎年100台以上のBMWの下取り査定や中古車販売に携わっていて経験豊富。 |