K1100RS(1992-)
- 掲載日/2009年10月29日【年式別モデルカタログ】
 - ※表記はメーカー発表の年です
 

K1100RS(1992-)
段階的な進歩の足跡が顕著な
優れた高速ツアラー
    BMW史上初となる4気筒エンジンを搭載するK100RS(1983年)の後継モデル。排気量は987ccから1093ccにボリュームアップされ、最高出力はドイツ国内フルパワー規制の100hpに留められているが、全回転域で確実なトルクアップが施され、わずか5,500rpmで最大トルクを発揮。従来のフラットで扱いやすいトルク特性を引き継ぎ、さらなる余裕の走りを可能としている。車体まわりは基本的に1990年のK100RS(4V)と同等だが、足回りにはさらに磨きがかけられ、フロントにはフォークスタビライザーが装備されたマルゾッキ製テレスコピックサスペンション、リアには独創的な機構のBMWパラレバーにショウワ製サスペンションユニットが組み合わされている。ブレーキは前後ともにブレンボ製キャリパを装備し、さらにABSシステムによって強力かつ安全なストッピングパワーを発揮。ハイスピード・ロング・ツアラーとしてはこのモデルの右に出るものがなく、走行性能はもちろんのこと、K-RS三代目となってフェアリングがエンジンまで覆う新形状となり、高速巡航性能は格段にアップ。モトロニックの進化によってさらに最適な燃焼効率と排気ガスの清浄化を両立している。またアクセサリーパーツも充実しており、パニアケースにいたっては、ツーリング用途に合わせてシティケースも用意された。抜群のスムーズさとパワフルさを備えた超高速長距離マシンだ。
価格・スペック
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
- 発売時価格(税抜)
 - 195万円(ABS標準装備)202万円(ABS+CAT装備車)
 - 生産期間
 - 1992~1996年
 - エンジン形式
 - 4ストローク直列4気筒
 - バルブ
 - 1気筒4バルブ
 - 総排気量
 - 1092cc
 - ボア×ストローク
 - 70.5×70mm
 - 最高出力
 - 100ps / 7,500rpm
 - 最大トルク
 - 10.9kg-m / 5,500rpm
 - 圧縮比
 - 11.0 : 1
 - 冷却方式
 - 水冷
 - バルブ駆動
 - DOHCチェーン駆動
 - 気化器
 - 電子制御式燃料噴射(モトロニックMA2.1)燃料カットオフ機能付
 - クラッチ
 - 乾式単版
 - ミッション
 - 5速
 - ギアレシオ
 - 4.49 / 2.96 / 2.30 / 1.88 / 1.61
 - ファイナルレシオ
 - 2.81 : 1
 - 点火方式
 - モトロニックMA2.1
 - オルタネータ
 - 700W
 - バッテリー
 - 12V-19Ah
 - 全長×全幅×全高
 - 2,230×710×1,260mm
 - ホイールベース
 - 1,565mm(空車時)
 - シート高
 - 800mm(空車時)
 - 燃料タンク容量
 - 22L(リザーブ容量5L含む)
 - 車両重量
 - 268kg(装備重量)
 - 最高速度
 - 200km/h以上
 - 燃費(90km/h走行時)
 - 20.4km/L
 - 燃費(120km/h走行時)
 - 19.2km/L
 - 燃料
 - 無鉛プレミアムガソリン
 - フレーム
 - スチール製荷重分担式ダイアモンドタイプ
 - フロントサスペンション
 - テレスコピックフォークスタビライザー装備
 - フロントホイールトラベル
 - 135mm
 - リアサスペンション
 - BMWパラレバー片持ち式スイングアーム
 - リアホイールトラベル
 - 120mm
 - 駆動方式
 - ドライブシャフト式
 - フロントブレーキ
 - 油圧式フローティングダブルディスク4ピストン・キャリパ
 - リアブレーキ
 - 油圧式シングルディスク2ピストン・キャリパ
 - ブレーキパッド
 - 全天候型/アスベストフリー
 - ホイール
 - 軽合金製キャストホイール
 - フロントホイール
 - 3.50-17
 - リアホイール
 - 4.50-18
 - タイヤ
 - チューブレス
 - フロントタイヤ
 - 120/70 ZR17
 - リアタイヤ
 - 160/60 ZR18
 
1100縦置きクランク直列4気筒
1991年に登場するK1100LTから搭載された、水冷4サイクルDOHC4バルブ水平縦置き4気筒エンジン。BMWのパテントである“コンパクト・ドライブ・システム” は、フラットツイン同様、クランクシャフトからドライブシャフトまでダイレクトかつシンプルな動力伝達経路を構成し、パワーロスを抑制。しかも付加的なバランサーシャフトを必要とせずにエンジンの振動を消し去ることに成功している。1989年のK1、および1990年のK100RS-4Vで4バルブ化された直列4気筒エンジンを、ボア67mmから70,5mmへ、排気量987ccから1093ccへとスープアップし、2,000~8,500rpmまで8kg-m以上のトルクを持続、最高出力100ps/7,500rpm、最大トルク10.9kg-m/7,500rpmというトルク重視の扱いやすいエンジン特性となっている。燃料噴射システム、点火系など、デジタル化されたエンジンマネジメントも排気量拡大と共に熟成を重ね、後に1171ccへと排気量アップし、K1200シリーズへと続く。K100(4V)エンジンとの見た目の違いは、ブラックアウトされたエンジンボディと、ロッカーカバーの「BMW 4VALVE」というデザインくらい。
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