VIRGIN BMW | R1150Rロックスター(2003-) BMWバイク中古車ガイド

R1150Rロックスター(2003-)

  • 掲載日/2011年06月06日【BMWバイク中古車ガイド】

R1150Rロックスターの歴史など

R1150Rロックスターの画像

斬新で画期的なデザインで登場
BMWイメージの若返りへの布石か

日本での R1150 シリーズ発売順位は、初めに R1150GS が1999年に登場し、2年後の2001年に R1150RT と R1150R が同時に登場しています。今回のロックスターは R1150R と同時ではなく、更に2年後の2003年4月に登場することになります。

ロックスター登場の2003年は、BMW が1923年10月に R32 というモーターサイクルの試作車を完成させた80年目ということもあり、ロックスターをベースにした R1150R ロックスター・エディション80という、2003台生産の記念車もほぼ同時に登場しています。そして R1150RS は2004年の登場になります。

R1150R ロックスター発売当初の価格は 1,659,000円で、R1150R ロードスターより 52,500円高く設定されていました。その後2004年モデルからはグリップヒーター、電源ソケット、ジャンプスタート端子が装着され、1,701,000円に変更されています。

販売台数からすると、ロックスターはとてもレアなモデルと言うことができます。メーカーとして車輌イメージの若返りを目指した刺激的なカラーのロックスターは、ロードスターの比較的保守的なカラーに完敗してしまった印象です。このロックスター以降、BMWイメージの若返りを目指して多くの R1200 シリーズと新生 K1200 シリーズが登場することになるのです。

R1150Rロックスターの特徴

R1150Rロックスターの画像

ボクサー・モデルの熟成された部品を搭載
信頼のメカニズムを鮮烈なデザインで彩る

発売当時の R1150R ロックスター専用カタログに掲載されている、全ての画像にタンデムシートが装着されていません。当然タンデムステップも無く、取付部分には純正のカーボンカバーが装着されているほどです。それほどに、ロックスターはスポーツモデルとして販売したい、というメーカーの思惑がカタログにも反映されています。

実際に車輌を詳しく見てみると、ベースとなったロードスターとは違った箇所が数多く見受けられます。フロントフォークはデザインを R1100S と同じにすることにより軽量化し、さらにキャスター角度を 1.2 度立てることによって旋回に重点を置いた仕様としています。リアホイールサイズはロードスターの 5J とは異なり、R1100S のスポーツホイールと同じ 5.5J を装着し、タイヤは180サイズを標準としています。

ハンドルバーは 22mm 径でフラットな形状のものが使われ、ハンドルスイッチは R1150 シリーズ共通のものが使われています。フロントフェンダーは R1100S と同様、カーボン製が最初から装着されています。ヘッドライトは R1150GS によく似ていますが、専用品が使用されています。ロードスターと異なりエンジンは全てツインプラグ仕様だけで、シングルスパーク仕様はありません。ツインプラグ仕様は燃焼効率を高めることによって排気ガスをよりクリーンにするためのもので、シングルスパークと比較して出力やトルクの差はありません。

カラーはシトラス・メタリックとオレンジ・メタリックの2色あり、ホイールまで塗られていてあたかもカスタマイズした車輌のようです。ブレーキに装着されている ABS はパーシャーリーインクテグラルタイプです。イグニッション・オンの時にブレーキを使用すると、ガソリンタンク下の ABS ユニットからサーボモーターの作動音がして、ブレーキレバーを操作すると前後ブレーキが作動し、ブレーキペダルを使用するとリアブレーキだけが作動します。レバーやペダルを操作した以上(20%プラス程度)に制動するという、少しだけ慣れが必要なブレーキ機構が装備されています。

R1150Rロックスターの画像

環境性能にも配慮

ロックスターのエンジンは環境性能を高めたツインプラグ仕様が全車に使われています。
R1150Rロックスターの画像

ライダーから見たコックピット

ほとんどフラットに近いハンドルバー。ガソリンタンクの塗装は艶消しブラックにストライプ状のシールが貼られています。
R1150Rロックスターの画像

カタログ通りの付属品

タンデムシートを外した時に使用するシルバー色の樹脂製カバーが新車時には付属されていました。

当時のカタログを見てみよう!

BMWがイメージする“ストリート・ファイター”
躍動感溢れるスポーツ・ネイキッドの主張

R1150Rロックスターの画像
R1150Rロックスターの画像

中古車選びの注意点

R1150Rロックスターの画像

塗装の状態から消耗品まで
モデルの特徴的な部分に注目

ロックスターは外装部品の多くが艶消し塗装されているため、補修後の仕上がりは他の部品と変わってしまう可能性があります。また、磨き上げるにしても通常の艶有り塗装とは根本的に異なるので、外装品のキズは少ない方が良いでしょう。

電装品についてはバッテリーの状態に注意する必要があります。バッテリーが弱ると ABS の作動が不安定になり、専用テスターでエラーを解除するという作業が必要になります。また、バッテリーはガソリンタンク下に搭載されているため、端子部分に手が届きません。ジャンプコードで他のバッテリーからエンジンを始動することも容易ではないため、バッテリーの状態はいつも注意する必要があります。

消耗品の中では、リアブレーキディスクとブレーキパッドは要注意です。リアブレーキはブレーキレバーを操作しても必ず作動するので、摩耗の状態に十分気を付けなければなりません。

購入の際の注意点
  • ● フロントフェンダーはとても薄くフェンダー先端や固定部分のひび割れには注意が必要です。
  • ● クランクケースは縦割り構造のため、例えオイルドレンホールの修正でもエンジン全バラになります。
  • ● ABSユニットは30万円近くする部品で、前兆無く壊れることがあるため定期的に専用テスターで確認する。
  • ● ホイールはできるだけ割れないように比較的柔らかく作られているため曲がりや歪みに注意する。
  • ● 定期的に燃料フィルターとホースが交換されているか確認し、記録が不明な場合は安全のため交換する。
  • ● R1150シリーズのエンジンは、カーボンが溜まりやすい傾向にあります。数万キロに一度の除去が効果的。
  • ● よく似た車輌ですが、車検証の型式はロックスターがR1150R-F、ロードスターがR1150Rと異なります。
プロフィール
山本 栄治

1960年生まれ、91年式R100GSパリダカール所有。1983年に福田モーター商会に入社して以来、BMWに携わり続けている。毎年100台以上のBMWの下取り査定や中古車販売に携わっていて経験豊富。

取材協力
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