第13回 R1200RT 外装系 その2

今回取り上げるのは、R1200RT と ST である。ここでは装備品が多い R1200RT をメインに、通称 PDI (Pre-Delivery-Inspection:納車前点検) 作業に加えて、新規採用されたメカやディテール、メインテナンス情報をできるだけ分かりやすく解説していく。オーナーおよびオーナー候補の方々も参考にされたい、ディーラーメカニックだけが知り得るニューモデルの細部を紹介していこう。
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くさび形というか菱形というか、旧 RT にはないカタチがあちこちに見られる。ST や K1200S など、R1200GS 以降のモデルに共通したモチーフだ。
    
贅肉をナイフで削り取ったようなデザインも BMW 新シリーズの特徴。軽量であることを視覚的に表現したものだろう。
    
従来よりも立体的というか、多面体を組み合わせたメリハリのあるカタチ。他のどのメーカーにも似ていないのは評価できると感じる。ニーグリップラバーがほしいところ。
    
クセのある外観に比べ、ライダーが常時見るコックピットには一切の遊びがない。機能一点ばりでシンプルさと見やすさを最優先したもの。マットブラックとマットシルバーの組み合わせは最近の四輪 BMW も採用している。
    
可動スクリーンの脇に整流用の小さなクリアパーツが固定される。メインのスクリーンはいまのところ一種類のみ、ハイスクリーンはオプション設定なし。
    
可動スクリーンのブラケット。強度を保ちつつ軽量化するために、鋳型の段階で肉抜きされている。見えないところにコストがかかっているのがよくわかる。
    
これは標準状態のリアフェンダー。
    
K1200RS や R1150R に設定されていた延長リアフェンダー。RT ではオプション扱いだが、初期生産分にはライン装着されている。
    
ついに純正オプションの盗難警報装置が導入される。しかも RT に標準装備だ。シート後方キャリア下に取り付ける。原稿執筆時点では間に合わなかった。
    
標準の車載工具。パンク修理キットを含めて、これ以外はオプション扱い。確かに使われることは滅多になく、ほとんどのユーザーは困らないのだが、伝統を知る身としては寂しいかぎりだ。
    
テスト走行で気になったのがミラー。長身のライダーなら問題ないが、体格によっては、このようにマスターシリンダーが邪魔でミラーが見づらい。
    
旧 RT でバイクを倒すとミラー一式が外れたが、新型ではこのようにミラーガラスだけ外れる。
    
ミラー~車体間固定ピンの受け側。金属から硬質ゴムに変わった。
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