第4回 サスペンション
各メディアでの好評もあり、発売以前より数多くのバックオーダーを抱えている BMW Motorrad の旗艦 K1600GTL。その K1600GTL は大きいだけのツアラーではなく、現在の BMW のテクノロジーを惜しみなく投入した文字通りのフラッグシップ。一般読者やオーナーですら見る事ができないメカニズムやメンテナンスの詳細を眺めながら、K1600GTL の本質を紹介していこう。
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![K1600GTL編分解レポートの画像](/vbmw_data/img/technical/technical06/04/01.jpg)
オルターネーター単体。一見して大きいことがわかる。
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本体はボッシュ製で定格出力は580W、ピーク電流は57.5A。
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スターターモーターは日本電装製。Kシリーズでは、2バルブの初代K100から採用されている。
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オルターネーターのドライブ側にはゴム製のダンパーが差し込まれている。
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オルターネーターとスターターモーターのドライブは、ギヤごと外すことができる。これも振動や騒音対策だろうか? 一般ユーザーには関係ないが、全体的に整備性は悪くない。
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点火系。車載状態では、ご覧の通りラジエターが邪魔をして手を入れることができない。
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プラグコードは存在せず、イグニッションコイルとプラグキャップが一体化されている。現行BMWはすべてこのタイプを採用。
![K1600GTL編分解レポートの画像](/vbmw_data/img/technical/technical06/04/08.jpg)
スパークプラグはNGKのLMAR8AI-8。熱をヘッド側に逃がすためか、ネジ山部分がかなり長い。
![K1600GTL編分解レポートの画像](/vbmw_data/img/technical/technical06/04/09.jpg)
中心電極が極めて細いイリジウムプラグである。締め付けトルクは12N・m。締めすぎるとネジ山が伸びて、内部断線による点火不良の原因となる。
![K1600GTL編分解レポートの画像](/vbmw_data/img/technical/technical06/04/10.jpg)
ラジエターは湾曲タイプで容量は3.0L、サーモスタット作動温度85℃、ファン作動温度は100℃で、警告灯は117℃で点灯する。普通のエンジンより高温気味に設定されているとのこと。
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冷却水サブタンクは右カウル内側から覗くことができる。容量0.5L。
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