VIRGIN BMW | BMWバイク プロに聞く購入ガイド K1200R(2005-) トピックス

BMWバイク プロに聞く購入ガイド K1200R(2005-)

  • 掲載日/2006年02月01日【トピックス】
  • 講師/バイクハウスフラット 市川 修氏
K1200R(2005-)の画像

K1200Sと並び、新型横置4気筒エンジンを搭載。最高出力、なんと163psを誇るBMWのモンスターマシン。新開発のデュオレバーサスペンション、EVOブレーキ、ABS、電子サーボを装備。速いだけではなく、安全なライディングを両立させる。精悍な印象と、そのマシン特性から若いライダーに人気の兆候あり。

スピードには興味がない、怖い
その印象は変わってしまうかも

2005年、「K1200S」同様のハイパワーエンジンを搭載して、BMWのラインアップに颯爽と登場したのがこの「K1200R」。精悍な印象のフロントマスクと、”咆哮”とも言われるヴォンッという派手なエンジン音は、男性の方ならつい血が騒ぎ出すのではないでしょうか。「横置き4気筒」のこのエンジンは、最高出力163psを搾り出し、新型のフロントサスペンション「デュオレバー」は信じられないようなラインを描いてコーナーを疾走します。

誰にでも”快速コーナー”を、安全に楽しむことができるマシンであり、体力、技術ともに備えたライダーには峠最速も夢ではありません。今までスピードには興味がない、怖いなどの印象のある方は、このマシンに乗れば少しその印象が変わるかも知れません。安全に適正スピードでスポーツする。その醍醐味を心行くまで味わえるマシンが存在することを、ぜひ確かめていただきたいです。

鎧を脱ぎ去った”S”
ブラック基調の精悍さ

K1200R(2005-)の画像

K1200R(2005-)の画像

特徴的なフロントマスク。R1200GSと同じタイプのデュアルライトを装備して、精悍な印象です。全体的にブラック基調なためにそう見えるのかもしれません。また、サイレンサーは「K1200S」と同様の極太タイプ。音質はかなり太く、迫力満点です。もちろん、キャタライザーを内蔵していますから、環境対策面もバッチリですね。リアタイヤは、180mmですがオプションで190mmもありますよ。10mm違うだけでフィーリングはもとより、リアビューもかなり変わります。

強力なパワーを支える機能が
惜しげもなく注ぎ込まれています

K1200Rの性能は163psのパワフルなエンジンだけではありません。その強力なパワーを支えるさまざまな機能が、車体の中にたっぷりと詰め込まれています。しかもそのほとんどは、BMWオリジナルで他のメーカーのモーターサイクルでは味わえないものばかり。ただ速くても素人では到底、性能を活かし切れないモーターサイクルがどれほどあることでしょう。BMWは、素人が楽しむことができる…を原点に性能を決定しています。ここではそのBMWの真髄とも言える機能を紹介してまいります。

まずはブレーキ、サスペンション(デュオレバー、パラレバー)についてご説明いたしましょう。この「K1200R」には「K1200S」で新登場したデュオレバーが搭載されています。これは、従来のBMWに搭載されていた「テレレバー」とは違います。強烈なパワーを持つK1200SやRが発生させる、ブレーキによる強烈な加重移動をほぼ完璧に収束させるのです。

もちろん、テレレバーではムリというわけではありません。デュオレバーはより快適なブレーキ、例えば100km/hくらいの速度からのフルブレーキでもライダーを不安にさせないことを目指して作られているのです。コーナーに侵入するときに、安心してフルブレーキングし、速度を適正値に戻す。自分の技量に合った速度で(それでも高速コーナーが可能ですが)コーナーを走ることが可能なのです。

これはオプションですが、ESA(Electronic Suspension Adjustment/電子制御サスペンション)をご紹介いたしましょう。その名前のとおり電子制御、ボタン一つでサスペンションの性能を変化させることができます。1人乗り、1人乗り+荷物、タンデムなどといった加重調整はもちろん、減衰力(振動を押さえ込む力。サスの堅さ)を、乗り心地重視、普通、スポーツ仕様などとコントロールできます。K1200Rを最大限に楽しむことができる有望なオプションです。

最後にブレーキシステム。ABSは当然ながら、前ブレーキの操作で自動的にリアも作動するインテグラルブレーキシステム、電子サーボでほとんど無敵といってもいい機能です。浅いダートで急ブレーキを行ってもスーッと停まることのできる安心感は絶大です。

K1200R(2005-)の画像

快適さを追求する
小さな立役者たち

ここまではK1200Rのパワー面について話を進めてきました。ここでは、快適というキーワードで装備を見て行きましょう。まずは、シート。ロングでの快適性はBMWの十八番。人間工学に基づいたこのシートは、当然ながら快適ですし、コーナーでの重心移動もスムーズに行えます。日本の標準仕様ではシート高は790mmとなっていますが、820mmにも換装することができます。身長が170cmを超えている方なら820mmにするのもいいと思います。シート高が低いと乗りづらいというお客様もいらっしゃいますから。

次に、グリップヒーター。当然ながらついています。真冬はやはり重宝しますね。さらにウインドスクリーン。K1200Sに比べると小さく、風防効果は弱くなります。それだけに、多くのお客様がオプションのやや大型のウインドスクリーンに変更されますね。これはスタイルも崩れずオススメです。

最後は小さな部分ですが「フレームスライダー」。ネイキッドモデルだけに、転倒時の車体へのダメージを軽減する働きをします。小さくてスタイルを崩さないところがいいですね。

K1200R(2005-)の画像

スポーツモデルでも
積載装備には妥協しません

スリムでスタイリッシュな「K1200R」。こういったモーターサイクルは、積載能力が低いというのが普通です。しかし、K1200Rは純正のオプション・パーツで充分な積載力を持たせることが可能です。まずは、パニアケース。小ぶりに見えますが、容量は充分(RTやLTと比べると当然、劣りますが)。1泊2日程度の旅なら余裕を持って出かけられるだけの能力があります。

次にタンクバッグ。こちらは2タイプあります。写真の都合上01と02と表記していますが、商品名ではないので、お間違いなく。双方ともに強力な積載力を誇ります。タンクバッグは、スタイルを左右するアイテムですが、BMWは純正で豊富なバッグがあり、スタイルにあまり影響を与えないのが魅力ですね。

K1200R(2005-)の画像

講師
市川 修
はじめまして。「バイクハウスフラット」の市川 修と申します。この度BMW K1200Rのご紹介を担当させていただくことになりました。BMW購入をご検討されている皆さまが、BMWの理解を深めて頂ければ幸いです。お付き合いの程、お願いします。
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