BMW BIKES 85号「冒険の旅Ⅹ」のウラの裏のオハナシ Part.2
- 掲載日/2018年12月07日【トピックス】
- 取材協力/BMW Motorrad Japan
Text & Photo / Takeshi Yamashita
本誌を読んだあとのお楽しみ!おかげさまで大好評(?)のウラ話
さて、やってまいりました毎度おなじみ「冒険の旅のウラ話」。BMW BIKES誌面で冒険の旅を楽しんでいただいた方が、さらに冒険の旅を満喫できるウエブコンテンツ。
第2弾の今回はBMW BIKES 85号136ページからスタート。お手元に85号を用意して読み進めてくださいね。
BMW BIKES Vol.85 P136-137
136ページ上。青空に広がる雲の濃さやかたちがなんともいえない表情を出していて、3台のGSのシルエットを際立たせてくれてます。当初、大谷カメラマンは高台から狙って海の波を入れ込んでいたのですが、雲をより生かしたほうがいいと判断、高台から下りて撮影しました。
誌面では海岸を3台のGSが走ってますが、1台のみのバージョンも撮ってました。残念ながらこちらはボツになったようですね。こんな感じで、誌面で使ってない写真は山ほどあって、それらを含めてこれまでの記事をまとめた「別冊・冒険の旅」を出版したいのですが、どうです、みなさんそういう本、読んでみたいですか?
BMW BIKES Vol.85 P136
136ページ下、夕日を見つめる冒険メンバー。この場所に至る道は新しめのフラットダートで、けっこう爽快に走れる道ですのでぜひ探して訪れてみてください。ヒントは世界一長かったベンチがある場所に近い、風力発電の風車がたくさん並ぶところです。
ところでR nineT Scramblerが大谷カメラマンの横で何をしているかというと、ヘッドライトでGSを照らしているのです。そのおかげでR1200GS RALLYのシュラウドあたりがオレンジ色に光っているのがわかるでしょうか。
BMW BIKES Vol.85 P137
さて、BMW BIKES85号で10ページに渡ってお届けした冒険の旅・のウラ話もいよいよクライマックス。隊列を組んで走るGSの姿はこんな感じで、林道脇の盛土に上がって撮影しました。高いところから見下ろすと隊列の後ろまでしっかりと撮れるので、もしもみなさんがマスツーリングで写真を撮るときは高台がある場所を狙ってみてください。
というわけで、本誌に掲載された写真のウラ話はおしまいですが、ここからはボツカットも含むホントのウラ話。こちらは林道の行き止まりの広場での集合カット。いかにも「林道楽しいね~」なんて話してるように見えますが、「今夜はどんなおいしい酒を飲めるんだろう」とかそんな話をしてたりしてなかったり……。
クマザサやらが覆い尽くしている道を行くGS冒険隊。その先には倒木が道を塞いでいるという難関が……。このカットもボツにされちゃいました。
ひととおり撮影が終わると、こうやって大谷カメラマンが写真を見せてくれます。カメラマンの目っていうのはすごいもので「なんでこの風景がこう写るの!?」という写真ばかりが出てきます。一般人とは違うモノの見方をしているのだと思われますが、それさえ習得できればヤマシタの写真ももっとステキになるのにね……。
林道が崩落していて行き止まりの図。といっても道すべてが落ちているわけではなく、写真右側にはバイク1台ならギリギリ通れるくらいの余地はありました。とはいえ250ccならともかく、重量車のGSには無理。素直にあきらめて引き返しました。
こちらもボツになってしまったカットのひとつで、海辺にGSを並べたあと、夕日が海に沈むのを待っているの図です。屋外で撮影する写真は天気次第、というよりは太陽次第なところがあって、太陽が出るまで待つのは日常茶飯事です。しかしただ待っているわけではなく、ベストな構図を探したり、今の光でも撮れる構図を狙って試行錯誤するわけです。
待ちに待った夕刻がこちら。大谷カメラマンはもっとすばらしい構図と露出で写真を撮っていたはずですが、それはヤマシタも見ていないのでわからず……。とりあえずこの写真でガマンしてください。
撮影した写真は松井さんが必ずチェックして、撮影しながら記事の構成もイメージしていきます。こうして撮影した写真を頭に叩き込んで、このほかにどんな写真が必要かを考えながら撮影を続けていくのです。
木々の向こう側を走るのはトラス代表であり冒険の旅の首謀者・新田さん。こちらも大谷カメラマンの写真は美しい一枚になっているはずですが、残念ながらボツになったようなのでみなさんもヤマシタの写真でガマンしてください!
夕日を浴びて輝くすすき越しに快走するGS。こちらもボツになってしまったようです。こんなふうに誌面に掲載されない写真はものすごく多く、それをお蔵入りのままにしておくのは本当にもったいないんですよね。みなさんのリクエストがあれば、バイクブロスが別冊を出すかも!?
こうして冒険の一日を終えて宿に戻ったら、まずはなにはなくともビールビール! なわけです。これがまたうまいんですよねえ。たまらんのです。
というわけで冒険の旅ウラ話、お楽しみいただけましたでしょうか。最後は今回の冒険の旅のメンバーをあらためて紹介しましょう。左から原豪志さん、新田正直さん、道下隆信さん、中村靖彦さん、松井勉さん、櫻井伸樹さん、大谷耕一さん。おっと忘れちゃいけない。諸事情で先に帰宅した篠原祐二さんは、先のカンパイ写真の左端に写ってます。みなさん、またいっしょに冒険しましょう!(というかヤマシタも連れていってください)
さて、これがホントの最後の一枚。今回のヤマシタの冒険の旅の相棒となってくれたのはこのR nineT Scramblerでした。基本的な設計はロードバイクなので、林道のハードな部分ではきついところもありましたし、東京から能登半島までの長距離移動も快適とはいいがたいバイクではありますが、それでも転倒もなく無事に、ケツがいたくなることもなく冒険を終えられたのは、さすがのBMWバイクです。ネイキッドバイクにもかかわらず、3泊4日およそ1500kmの旅を楽しめました。いいですねえ、スクランブラー。
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