

|
日本で爆発的に売れた R1100RTはR1100RSの発売から約1年後の1995年9月に発売となりました。発売当初の価格はABS付・排ガス用触媒(CAT)無で188万円。R100RTの最終価格と比較しても三十数万の違いだけでしたので、当時としては「割安」と評価されていました。1997年からはCATが標準装備となり、ヘッドライトが常時点灯式となって価格はプラス7万円。白や黒の限定車なども発売され好評を博しました。先代のR100RTは残念ながら人気は無かったのですが、R1100RTになってからは爆発的なヒットを記録。R100RSなどのスポーツタイプから乗り換える方が相当数いらっしゃいました。その後もR1100RTは新色の追加や、仕上げや材質をより良いものにしながら好調な販売数を維持。2002年に後継モデルのR1150RTへと移行していきました。R1100シリーズは既に2世代前のモデルということで、現在中古車として店頭に並ぶ件数はそう多くはありません。中古車の販売価格は、60万円台から2万キロ未満の極上車で100万円以内までが多いようです。 車体全てを刷新した
実際に乗り始めてみると、街中では少々大きすぎると感じますが、ツーリングでは最高のバイクだと思います。特にシートが良く、長距離を乗っても全く疲れません。また、完璧なウインドプロテクションやオーディオを搭載して音楽が楽しめる点も気に入ってます。タンクが大きいので航続距離が長いのもいいですね。エンジンに関しても、ほどほどのパワーの中に味わい深い盛り上がりを感じます。テレスコピックからの乗り換えですが、テレレバーに全く違和感がありませんでした。むしろ、その安定感に感心してしまいました。私のようにツーリング用途がメインなら、R1100RTは長く楽しめるバイクだと思います。実は、購入の時にR1150RTと迷ったのですが、最初のイメージが強かったR1100RTを選んで自分としては正解でした。初めての大型でこれだけ満足度の高いバイクと出会えたのですから。いつかR1100RTで北海道をツーリングしてみたいですね。 カウル類の状態と 中古車を選ぶ場合、R1100RT最大の特徴でもあるカウル周辺の程度に注目しましょう。いずれも作業は簡単なのですが、後から交換しようとすると結構な金額になりますので注意が必要です。個別のポイントとしては、まずウインドスクリーンの状態。手入れが良くなかったり、相性の悪いケミカル類を使うと表面を覆うコーティングが変質してしまいます。また、白濁したり、コーティングがひび割れたりすると交換が必要になります。2番目はエキゾーストパイプ周辺のカウルの損傷。単純にカウルの一部が焦げて“手焼きセンベイ”状態になります。見落としやすい部分なので注意が必要です。3番目はサイドミラーの付け根、黒色パネルのヒビ割れ。立ちゴケ等でミラーボディーが圧迫されると、カウルのインナーパネルの端がヒビ割れることがあります。見やすい箇所ですが見落としやすいポイントです。
購入の際の注意点
1.R1100RSのページに掲載のクラッチとブレーキデスクの摩耗が最大の注意事項です。 その他の注意事項も R1100RS とほぼ同じ内容です。 2.サイドバッグのロック機構破損とインナー部分のタイヤ接触時の大穴に注意。 3.車体番号がWBで始まるモデルはライトスイッチが付いていると基本的に車検不可です。 |
![]() 山本 栄治 47歳、91年式R100GSパリダカール所有。1983年に福田モーター商会に入社して以来、BMWに携わり続けている。毎年100台以上のBMWの下取り査定や中古車販売に携わっていて経験豊富。 |