R75(1941~44年)
- 掲載日/2008年03月25日【BMWマシンの歴史】
 

悪条件で真価を発揮した
もっとも有名な軍用バイク
    1941年、BMWはもっとも有名な軍用モーターサイクル「R75」を発表しました。戦争映画などにも数多く登場したこのモデルは、当初から軍専用モデルとして開発され、推定18,000台が生産されたと言われています。サイドカーと一体で設計されたR75は兵士3人が乗ることを前提としており、16インチのホイールには悪路走行用のノビータイヤが標準で装着されていました。また、タイヤを交換すれば砂漠を走行することも可能で、それに備えてアップマフラーを装着するとともにエアクリーナーも燃料タンク上に配置。4速トランスミッションは補助変速機付きで、高速・低速の切り替えが出来たほか、2段のリバースギアも装備していました。
機構的にもっとも注目すべき点は、オートバイ側後輪ハブとの連結により、サイドカー側のホイールも駆動していたことで、場合によってはライダーの操作によりディファレンシャルギアのロックも可能です。エンジンは745ccのOHVで、装備重量400キロを超える巨体を時速95キロまで加速することができました。なお、この車重に対応するためBMWとしては初めて油圧ブレーキを採用したモデルとしても知られています。
- 生産年
 - 1941~44年
 - 生産台数
 - 約18,000台
 - エンジン形式
 - 空冷OHV2気筒
 - 排気量
 - 745cc
 - ボア×ストローク
 - 78mm×78mm
 - 最高出力(馬力/rpm)
 - 26/4,000
 - 最高速度
 - 95km/h
 - 変速
 - 補助変速機付き4段変速
 - 全長
 - 2,400mm
 - 全幅
 - 1,730mm
 - 全高
 - 1,000mm
 - 車輌重量
 - 400kg
 - フロントタイヤ
 - 16インチ
 - リアタイヤ
 - 16インチ
 
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R24(1948~50年) 
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