R100S(1976~78年)
- 掲載日/2008年12月15日【BMWマシンの歴史】
“S”の称号を引き継ぐ
R90Sの後継機R100S
世界中のライダーを熱狂させた、R90Sの登場から3年後となる1976年、衝撃的デビューを飾ったR90Sの後継モデルとして、BMWはR100Sを市場へ投入した。世界中のバイクメーカーがこぞって模倣した、あのスタイリッシュなビキニカウルはもちろん継承されている。しかしそれは、BMWにとってはすでに過去の伝統のひとつとなっていた。70年代に登場するBMWモデル群は、確かに性急な足取りであったが、それを冷静に見据え、危惧していたのは他ならぬBMWであった。
事実、R100SはR90Sの後継機でありながら、すでにフラッグシップモデルではなくなっていた。そして/7シリーズへの移行と時を同じくして登場するフラッグシップモデル、R100RSに対して、既存のBMWファンに応えるためのモデルとして誕生させ、“S”の称号を継続させたのがR100Sなのだ。ちなみにR90Sゆずりの外観を持つR100Sは、82ccの排気量拡大にもかかわらず、最高出力は2psアップに抑えられていた。
- 生産年
- 1976~78年
- 生産台数
- 11,762台
- エンジン形式
- 空冷OHV2気筒
- 排気量
- 980cc
- ボア×ストローク
- 94.0mm×70.6mm
- 最高出力(馬力/rpm)
- 65/6,600
- 最高速度
- 200km/h以上
- 変速
- 5段変速
- 全長
- 2,130mm
- 全幅
- 746mm
- 全高
- 1210mm
- 車輌重量
- 220kg
- フロントタイヤ
- 19インチ
- リアタイヤ
- 18インチ
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