R80G/S(1980~87年)
- 掲載日/2009年04月17日【BMWマシンの歴史】
BMWモトラッドは新たなフィールドへ
現行まで続くGSシリーズの祖
歴代BMWモトラッドのなかで、現在でもR100RSとならんで非常に高い人気を誇るヒストリック・モデル。スペック数値からは特筆すべき高性能なところは見当たらないものの、アップライトなポジションとほど良い操作感、ゆったりと回るエンジンキャラクターはライダーを急かさず、必要十分な装備にとどめたシンプルなルックスなど、時代の流れに左右されない、多くのライダーを惹きつける魅力を秘めている。
R80G/Sは、当時のBMWモトラッド・モデルラインナップ拡充のための、単なるバリエーションモデルではないことは、その姿からも明白だ。「G/S」というペットネームは“ゲレンデ・シュポルト”の略、すなわち“山野を駆け巡るスポーツモデル”を意味し、走る場所を選ばない、真のデュアルパーパス・マシンであることを表している。事実、もっとも過酷なエンデューロ・レースと言われるパリ・ダカールラリーでの実績を踏まえており、現行モデルに至るまで途絶えることなく、脈々と続くGSシリーズの源流となったモデルなのだ。
- 生産年
- 1980~87年
- 生産台数
- 21,864台
- エンジン形式
- 空冷OHV2気筒
- 排気量
- 797.5cc
- ボア×ストローク
- 84.8mm×70.6mm
- 最高出力(馬力/rpm)
- 50/6,500
- 最高速度
- 168km/h
- 変速
- 5段変速
- 全長
- 2,230mm
- 全幅
- 820mm
- 全高
- 1150mm
- 車輌重量
- 167kg
- フロントタイヤ
- 21インチ
- リアタイヤ
- 18インチ
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