VIRGIN BMW | 第1回 BMWは発明王!? 市川の的外れ!?雑学コラム

第1回 BMWは発明王!?

  • 掲載日/2006年03月10日【市川の的外れ!?雑学コラム】
  • コラムニスト/市川 修

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ご挨拶ならびに
このコラムの方針なぞ少し

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バージンBMWをご覧になってくださっている皆様(そう言えばこういうインターネットを読んでいる方も読者の方とお呼びするのかしら?)「はじめまして!」。東京の『フラット』というBMWモーターサイクルディーラーでセールスマネージャーをしております市川 修(いちかわ おさむ)と申します。ある時、バージンBMWの編集の方とBMWのことで雑談していたら「その話コラムに書いてみません?」と夢のようなご提案を頂き、調子に乗ってBMWという大層なテーマのコラムを書き始めることとなりました(お蔭で久しぶりに「夏休みの最後に大泣きしながら宿題をやっていた自分」を思い出す羽目になりました、ありがとうございます…人間って進歩しないんですね…)。

このページを読まれた方は「BMWのディーラーのスタッフが書いているんだから、しっかりとした知識に裏付けられた読み物だろう」と思われるかもしれませんが、私はメカニックではなく入社した時からずっと営業をしている人間ですので、あまり皆様の期待される内容ではないかも知れません。しかし、BMWモーターサイクルの世界に365日おりますので、多少は皆様が「ふ~ん」とか「へー」と思われることを知っているかもしれません。そんな話を「コーヒーでも飲みながら・・」な~んて、気楽な気分で読んで頂けたらとてもうれしいです。…それではよろしくお願い致します。

BMWは保守的なイメージ?
いやいや挑戦的な会社ですよ

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さて、そういえば私がどんな内容についてこのコラムを書いていくかをお話しないといけませんね。バージンBMWのスタッフさんには、「あがりバイク」、「おじさんのバイク」そんなイメージの強い今のBMWですけれど、最近は若いオーナーも増えてきていますよね。たぶん旧来の『BMWのイメージ』とは違う、意外な『BMWの魅力』があるから新しい若いオーナーが増えていると思うんです。BMWが持つ意外な一面について書いてみませんか? というお話を頂きました。

「う~ん」。確かにお客様とお話をしていても、そんな話が「確かに」よく出てきてはいます。どんな所が「おじさんバイク」なのかな~と考えてみると、「保守的な」というようなイメージが出てきます、あまりラジカルでも冒険的ではない、落ち着いた印象を受けるので、そう思われているのかもしれません。もちろん「価格が高いから、おじさんしか買えないんだよ!」というご意見もあるかと思いますが、他の外国車も同じように高価格ですので、価格の面だけではおじさんだけの「モノ」と括れないと思います。そんな保守的イメージの大きいBMWって、実は全く逆な「革新的な」物づくりをしてたり、チャレンジをしてたりするんです! というようなことをお話させて頂きます。

4サイクルエンジンとBMW
その関係性とはいかに?

「そんな話だったら、テレスコピックフォークを世界で初めて製品に採用した会社はBMWとかいう話だろ?」という所に落ち着くと思ったら「大間違い!」。もっとすごい会社なんです、BMWって! ちょっとお話が逸れるようですが、私たちBMW関係の仕事をする者は、定期的にBMWの歴史などを勉強するトレーニングがあります。その研修の時に習ったことを、まずは皆さんにお聞きします。「現代のエンジンはどの様な仕組み(形式)で動きますか?」という簡単な質問です。

「はて?」…「仕組みって?」…そんなこと言われても……

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メカに詳しい方ならすでにお解かりかもしれませんが、答えは簡単に「4サイクル・エンジン」です。現在、オートバイや車(いわゆる内燃機関)は「4サイクルエンジン」が無くては動かない。ひいては、地球規模で社会が動かないことは皆様もご存知と思います。実はその通称4サイクル・エンジン機関の正式名称は「オットーサイクル」って言うんです。これ以上の詳しい技術的な記述は「ボロ」が出ますので差し控えますが、こういった発明品には開発者の名前を名称にすることが多くあり、このオットーサイクルも「オットーさん」が発明した燃焼方法なんです。実はBMWの会社の歴史上でその「オットーさん」は非常に重要な方で、BMWが出来る前身だった会社の設立者のお父さんであったりするわけです。そこまで聞いたわけではないんですが、そんな講習を受けた私なんかは頭文字を取ったBMWのフルネーム「バイエルッシェ・モトーレン・ベルケ」、「バイエルンのエンジン屋さん」という会社名が「なるほどね~」と思ったりするわけでして。

いろいろな伝説のあるBMWの物づくりにはこういった「原点」がある。だから、内燃機関「オットーサイクル」にこだわっているんだな~。バイクじゃないけれど、今のエンジンシステムにこだわって水素エンジンを開発してるんだな~。そういったバックグラウンドをもって「モノ造り」をしてるんだ。そう思いながら乗ってみるとまた違った感覚が湧き出たりして、ますますBMWのバイクから離れられなくなる私なんです。

そんな話を踏まえて、次回はちょうど、今年第1回目の「ボクサートロフィーレース」が開催されますので、自分の大好きな「サーキット」に関連したBMWモーターサイクルとの意外な話をさせて頂きたいと思います。それでは!

プロフィール
市川 修

46歳。東京都のBMW正規ディーラー「バイクハウスフラット」でセールスマネージャーを務める。『バトルオブツイン』に始まり、BMWでのレース経験が豊富なため、多くのBMWオーナーから頼りにされている。

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