VIRGIN BMW | 第6回 ブレーキ F800S・F800ST編

第6回 ブレーキ

  • 掲載日/2012年06月04日【F800S・F800ST編】
  • 執筆/モトラッド阪神 田中 建次
    このコンテンツは BMW BIKES Vol.37 (発行:2007.01.11)「ディーラーメカニックが解説する F800S / ST テクニカルディテール」掲載の記事を引用しています。

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BMW 初のパラレルツインエンジン。一見して従来のFシリーズとは異なるキャラクター、サプライズともいえるプライスタグなど、各方面から注目の F800 シリーズが到着。そのメカニズムについて、メンテナンス方法も交えて世界一詳しく紹介しよう。

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ブレーキマスター。メーカーははっきりしなかったが、たぶんマグラ社製。口径は 15 ミリ。レバーにはクラッチ側と同じ造りのアジャスターが付く。
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フロントブレーキマスターのリザーブタンクが妙に大きい。イタズラ防止のため、特殊ツールでなければ簡単には開けられない安全設計。ブレーキフルードは DOT4 が指定で2年毎に交換。
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フロントブレーキキャリパーはおなじみブレンボ製。RやK用の BMW ロゴが入ったキャリパーもブレンボ製 (一部年式によってはトキコ) だが、細部が微妙に異なる。F650GS 同様、前後連動やサーボアシストは採用されず。締め付けトルクは 30NM。
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320ミ リ直径のダブルフローティングブレーキディスク。インナーパーツは無く、ホイールに直接固定される。
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ディスクも近年の BMW が採用するブレンボ社製である。同じブレンボ社のディスクを使っているのはドゥカティぐらいで、かなり少数派である。シェアナンバー1は日本のサンスター社だ。
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リアブレーキのマスターシリンダー。これもブレンボ製。
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フルードのリザーブタンクは見やすい位置にある。
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リアブレーキキャリパーは片押しシングルピストン。パッドは F650CS と同じ部品。ディスク直径は 265 ミリ。
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ホースはすべてステンレススチールメッシュでカバーされている。ABS はセットオプション車は標準装備。装備品を減らしたベーシックモデルではオプションでも設定なし。
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ボッシュ社製 ABS ユニットはクランクケース上に置かれる。F800 専用小型軽量の新型で 1.5kg しかない。初期の ABS1 はシステム全体で 14kg もあったのだ。

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