VIRGIN BMW | 2018Glemseck101(グレムセック・ワンオーワン)レポート/BMW編 トピックス

2018Glemseck101(グレムセック・ワンオーワン)レポート/BMW編

  • 掲載日/2018年11月06日【トピックス】
  • 取材協力/Glemseck101
    取材・写真・文/河野 正士

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シュツットガルトで開催される
欧州最大規模のカスタムバイクイベント

BMWにとって、Glemseck101/グレムセック・ワンオーワンは重要なカスタムバイクイベントだ。本社があるミュンヘンから西に約250km/バイクで約2時間半の場所にある、シュツットガルトに近いレオンベルグで開催されることはもちろん、その会場となる場所は1960年代までWGP(現MotoGP)やフォーミュラー1の西ドイツGPが開催された公道サーキット/ソリチュードサーキットの一部を使用して行われておることもあり、モータリゼーションの観点からも重要な場所で開催されるイベントだからである。

なにより、メインコンテンツである1/8マイル・スプリントレース(日本で言うところの0-200mドラッグレース)はGlemseck101のオリジナルコンテンツ。昨今カスタムバイクイベントにレースコンテンツを加えるというトレンドの源流は、ここGlemseckにあるのだ。その結果、一般的なカスタムショーとは違い、速く走ることを強く意識した車両が数多く発表および展示される。そしてなにより、そのシンプルなレースを見るために欧州じゅうから約4万人が来場するのだ。

ここではそんなイベントを、BMWを中心に紹介する。

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スタート前、バーンナウトでタイヤを温めるクラフストフシュミーダ・チームのライダー/フィリップ。

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BMW Motorradは広いスペースを確保し、わずかなニューモデルと、大量のカスタムバイクを展示するオフィシャルブースを展開。

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スイスのBMWのカスタムビルダー&チューナーであり、BMWディーラーでもあるVTRカスタムスが製作した「スピットファイヤー」。BMW Motorradとともに、オランダの時計メーカー/TW STEELとのコラボによって製作されたマシン。エンジンはR1200Rがベースながらフレームはオリジナル。戦闘機/スピットファイヤーがモチーフとなったアルミパネルの外装を持つ。わずかながらハンドルを切ることもできる。ライダーはアメリー。彼女はBMW Motorradの社員である。

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イタリアのカフェ・リサイクル・チームが持ち込んだのは、R850Rの4バルブエンジンを、R850R用フレームをアレンジしたスプリントレース用シャシーに搭載。そのエンジンは、オリジナルのスーパーチャージャーも搭載している。

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R1100Sをベースに、カフェレーサー的なスタイルのマシンを持ち込んだ。フロントのテレレバーはそのまま活かされているものの、その存在を感じないほど、すっきりとまとまっている。ライダーが被るBoeri/ボエリ製ヘルメットはビンテージで、内装を造り替えて着用している。

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クラフストフシュミーダ・チームのマシンは、オリジナルで製作したスプリントレース用フレームに、自然吸気のBMW用900cc4バルブ・フラットツインエンジンを搭載する。

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BMW Motorradブースに展示されていたK100RSベースのカスタムマシン。その名も「24hours/24時間」。スイスのVTRカスタムスによって耐久レーサーをモチーフにしたスタイリングが与えられている。

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ドイツ・ハイデルベルグがベースのクラウトモータースは、ラルフ・レイックが率いるカスタムファクトリー。彼は同時にインダストリアルデザイナーであり、また工業デザインとマルチメディアの教師もである。ラルフはBMWのスペシャリストであり、これまでBMW MotorradのEVスクーター/C-Evolutionをベースにしたカスタムバイクも手掛けている。今回はR nineTピュアをベースにしたマシンと、R5をベースにしたマシンの2台でレースに参加した。

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スプリントレースの欧州選手権/Sultans of Sprint(ソルタンス・オブ・スプリント)をオーガナイズするフランスのカスタムファクトリー/ラッキーキャットガレージからは、女性ライダー/ロロがエントリー。マシンは50年代から60年代に使用されたBMW Motorradのプランジャーフレームをベースに大幅にモディファイ。エンジンはR100系をベースに徹底したチューニングが施され、ニトロも搭載する。

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シュツットガルトに近いテュービンケンがベースのバイクエンスージアスト/ジョー・ヘクトはR100RSをベースに、自身でスプリントレーサーを製作。ヤマハXT用タンクを使用し、レーシングスーツも背中に音叉マークがデザインされたビンテージを着用。マシン名は「XT Punk」である

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スイスのVTRカスタムスは、スイス警察が使用していたR80RTベースのスプリントレーサーでも参戦。スーパーチャージャーを装着し、大幅にポテンシャルを高めている。これはスタート前のバーナウト時の様子。ポリスが女泥棒を捕まえた体のコスプレで皆を楽しませる。

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ラルフ・シュマックが自身の手で造り上げたスプリントレーサー/ムーンレーカー。エンジンはR100RSをベースにフルチューン+スーパーチャージャー。フレームは古いドラッグレーサーのジオメトリーをベースにラルフ自身が製作したEgliタイプ。残念ながらエンジントラブルで出走できず。

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バーナード・ナウマン率いるオーストリアがベースのカスタムファクトリー/BLECHMANN(ブレヒマン)が造り上げたマシン。ベースはR nineTピュア。外装類はすべてアルミ叩き出しのワンオフ。有機的なラインのボディパーツが寸分の狂いもなく組み合わせられている。

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今回、会場で見たBMWのカスタムバイクのなかで大いに気に入ったのがコレ。ベース車両は定かではないが、注目はR100RT用カウルと高いハンドル。ハーレーのカスタムスタイルで人気のクラブスタイルをアレンジしたようなデザインだ。

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デンマークのカスタムファクトリー/Wrenchmonkees(レンチモンキーズ)がカスタムしたR80Rベースのカスタムマシン。シンプルなトラッカースタイルだ。

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会場には雰囲気の良いBMWをたくさん見ることができた。

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