VIRGIN BMW | 伝説の「BMW R 5」をオマージュしたクルーザーセグメントの新型「BMW R 18」 トピックス

伝説の「BMW R 5」をオマージュしたクルーザーセグメントの新型「BMW R 18」

  • 掲載日/2020年04月22日【トピックス】
  • 取材協力/BMW Motorrad Japan 写真・文/成田 恒一
伝説の「BMW R 5」をオマージュしたクルーザーセグメントの新型「BMW R 18」の画像

新型クルーザーモデル「BMW R 18」が
日本のメディアにお披露目

ビーマーの皆さんが、今一番気になるモデルと言えば、BMWモトラッド史上最大排気量となる新開発の1,802cc OHV空油冷水平対向2気筒の、いわゆるビッグボクサーエンジンを搭載した新型クルーザーモデル「BMW R 18」であろう。1936年から37年にかけてのわずか2年間だけ生産されたBMW R 5をオマージュしたクラシカルな雰囲気を持つR 18であるが、その中身には最新の技術が投入されている。

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ビッグボクサーエンジンの最高出力は67kW(91ps)/4,750rpm、最大トルクは158Nm/3,000rpmで2,000〜4,000rpmの回転域において150Nm以上のトルクを発生する。ちなみにライバルモデルと想定されるハーレーダビッドソンのクルーザーモデルに搭載されるVツインエンジン、ミルウォーキーエイト114の排気量は1,868ccで、最大トルクは155Nm/3,000rpmということから考えても、この R 18がクルーザーの王様たるハーレーダビッドソンの牙城に切り込むべく開発されたモデルであることが想像される。またビッグボクサーのアイドリング回転数は950rpm、最高回転数は5,750rpmに設定されている。アイドリング時のフィーリングは非常にパルシブで、大排気量ボクサーエンジンならではの迫力も備えている。

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空油冷式エンジン特有であるフィンを備えたシリンダー&ヘッドも非常に美しい。怒涛の存在感を誇るエンジン本体とギアボックス、インテークシステムを含めるとその重量は110.8kgにも及ぶ。クラシックモデルをイメージした露出型ドライブシャフトには、ニッケルメッキが施されている。フィッシュテールスタイルのマフラーもクラシカルなスタイリングのポイントになっている。

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フレームはクラシカルなスチール製の鋼管ダブルクレードルで、鋼管部と鋳造部の溶接跡にもこだわりが感じられ美しく処理されている。スイングアームはR 5のリジッドフレームの直線的なラインをイメージし、フレームメインチューブとシームレスに繋がっているように見せるため、巧みに処理されている。

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サスペンションはあえて電子制御を排し、フロントには49mm径のテレスコピックフォークとカンチレバーサスペンションストラットを装備。R 5と同様にクラシカルなフォークカバーが取り付けられていることもポイントとなっている。リアにはストローク依存型ダンパーとプリロード調整式のセントラルサスペンションストラットがシート下に取り付けられている。フロントのトラベル量は120mm、リアは90mmに設定されている。

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フロントブレーキには4ピストン固定キャリパーのダブルディスク、リアはシングルディスクとされる。ブレーキシステムにはBMWモトラッド インテグラルABSを装備し、これによりハンドルバーのブレーキでフロントブレーキとリアブレーキを走行状態に応じて最適化された配分で同時に作動させることができる。またフットブレーキはリアブレーキのみを作動させる構造となっている。

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前後ホイールはこちらもクラシカルなスポークタイプで、タイヤサイズはフロント120/70 R19、リア180/65B16、エルゴノミクスを追求したミッドコントロールのステップとハンドルバー、シートにより、クルーザー然としたポジションながら操作性についてもコントローラブルなものになっている。シート高はスタンダード仕様で690mmに設定されており、足つき性も良好である。

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ライディングモードは「Rain」「Roll」「Rock」の3タイプ。解除可能なオートマチックスタビリティコントロール(ASC)と、エンジンドラッグトルクコントロール(MSR)を標準装備。オプションではリバースアシストやヒルスタートコントロールなども用意されている。

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ヘッドライトはクラシカルなラウンドタイプのLEDで、新設計のLEDウインカーを装備。テールライトはウインカーと一体型でクリーンなリアエンドとしている。またオプションでアダプティブターニングライトも用意されている。

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センターに設置されたメーターはシンプルなラウンドタイプ。アナログ式スピードメーターとデジタル式のギヤインジケーターや一体型オンボードコンピューターのデータなどが表示される。また遠隔操作で起動できる便利なキーレスライドシステムも装備されている。

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全長X全高(ミラー除く)X全幅(ミラー含む)は2,440mmX1,126mmX964mm、ホイールベースは1,731mm。車両重量は345kgと重量級ではあるが、低重心の車体バランスにより取り回しは良好である。車体を構成するパーツは金属にこだわり、エクステリアの要となる洋梨型のフューエルタンクの容量は16Lとなっている。ビッグボクサーの存在感が際立つこのスタイリングは、唯一無二のものである。

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カラーはエンブレム&レタリングにダブルピンストライプが特徴的な「R 18 First Edition」とベーシックなブラックストーム・メタリックの「R18」という2カラーが用意されている。日本での発売は今年10〜12月が予定されているが、新型コロナウィルスの影響などもあり、今のところは確定されていない。気になる価格であるが、現在は未定なのだが、米国でベーシックモデルが約1万9,000ドルと発表されていることもあり、日本ではおそらく230〜250万円ぐらいで販売されるのではないかと推測される。

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