R90S(1973~76年)
- 掲載日/2008年10月07日【BMWマシンの歴史】
 

ビキニカウルを装着した
アウトバーン最速モデル
    「アウトバーン最速」の称号を欲しいままにしたR90Sは、ボクサー史上初の900ccという排気量が与えられたモデルで、その位置づけは/5シリーズの進化型である/6シリーズのフラッグシップというものでした。そのため、R90Sはデロルト製キャブレターなどの特別な装備で武装しており、エンジンは7,000回転で67馬力を発揮。また、このパワーに見合った制動力を得るため、フロントにはドラムブレーキに代わって近代的なダブルディスクブレーキを装備するなど、フラッグシップとしてふさわしいポテンシャルが与えられていました。
そして、このR90Sを語る上で忘れてはならないのがビキニカウルの存在です。小振りでスタイリッシュなこの装備は、極めて実用的でありながら全体のフォルムをスポーティーに演出。かつての「ボクサー=黒」といったイメージを一変させたグラデーションのカラーリングとあいまって、瞬く間に世界中のライダーを虜にしたのです。このように、いくつかの際立った特長を兼ね備えたR90Sは、単に一時代のフラッグシップモデルにとどまらず、BMWを代表する名車の1台として今でも多くのファンから支持されているのです。
- 生産年
 - 1973~76年
 - 生産台数
 - 17,465台
 - エンジン形式
 - 空冷OHV2気筒
 - 排気量
 - 898cc
 - ボア×ストローク
 - 90.0mm×70.6mm
 - 最高出力(馬力/rpm)
 - 67/7,000
 - 最高速度
 - 200km/h
 - 変速
 - 5段変速
 - 全長
 - 2,180mm
 - 全幅
 - 740mm
 - 全高
 - 1210mm
 - 車輌重量
 - 215kg
 - フロントタイヤ
 - 20インチ
 - リアタイヤ
 - 19インチ
 
- 【前の記事へ】

R75/7(1976~77年) - 【次の記事へ】

R100/7(1976~78年) 
関連する記事
- 
BMWマシンの歴史
R80G/S(1980~87年)
 - 
BMWマシンの歴史
R100S(1976~78年)
 - 
BMWマシンの歴史
R69S(1960~62年)
 - 
BMWマシンの歴史
R50S(1960~62年)
 - 
BMWマシンの歴史
K75S(1985~95年)
 - 
BMWマシンの歴史
【R1200RS 徹底解剖】RSという名の血統
 - 
BMWマシンの歴史
R100RS(1986~92年)
 - 
BMWマシンの歴史
R80ST(1982~84年)
 

        

  
  
  
  
  
  
  
  
