VIRGIN BMW | R100GSパリダカール(1989-) 年式別モデルカタログ

R100GSパリダカール(1989-)

  • 掲載日/2010年04月16日【年式別モデルカタログ】
  • ※表記はメーカー発表の年です  
R100GSパリダカール(1989-)のモデルカタログ写真

R100GS Paris Dakar(1989-)

『冒険仕様=アドベンチャー』 の
始祖となったモデル

1987年に登場したR100GSをベースに、オンロード、オフロード問わず長距離移動を目的とした『冒険仕様』モデル。エンジン、駆動系、フレーム、路面追従性に優れたBMWパラレバー・サスペンションや、チューブレス・タイヤが装着可能なクロス・スポーク・ホイールなど、車体はほぼ全てがGS同様。そこへ航続距離を延ばすための容量34Lの大型燃料タンク、長時間走行でも走行風や悪天候からライダーを保護する大型のアジャスタブル・ウィンドスクリーン、フロントフェアリングまでガードするチューブパイプのプロテクション、アンダーガードやエンジンガードなどの装備を有する。シチュエーションを限定せず、オールマイティに、長く安全に走破出来る性能を求めることは、すなわち最初からパリ・ダカール・マシンを造り上げるためのコンセプトでもあった。したがって単なるGSのバリエーション・モデルという枠に留まらず、その後のGSシリーズはこのアドベンチャー的キャラクターを追うこととなり、やがて『GSアドベンチャー』へと発展する。1989年に登場したこのパリ・ダカールは、今となってはGSアドベンチャーの始祖とも言える。

価格・スペック

記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
発売時価格(税抜き)
134万円
生産期間
1989~1994年
エンジン形式
4ストローク水平対向2気筒
バルブ
1気筒2バルブ
総排気量
980cc
ボア×ストローク
94×70.6mm
最高出力
60hp / 6,500rpm
最大トルク
76Nm / 3,750rpm
圧縮比
8.5 : 1
冷却方式
空冷
バルブ駆動
OHV
気化器
ビング製キャブレター
クラッチ
機械式・乾式単板
ミッション
5速
ギアレシオ
4.40 / 2.86 / 2.07 / 1.67 / 1.50
ファイナルレシオ
3.09 : 1
点火方式
エレクトロニック・イグニッション
オルタネータ
280W
バッテリー
12V-25Ah
全長×全幅×全高
2,290×1,000×1,165mm
ホイールベース
1,514mm(空車時)
シート高
850mm(空車時)
燃料タンク容量
34L(リザーブ容量約4.7L含む)
車両重量
236kg(満タン、走行可能状態)
最高速度
180km/h
燃料
レギュラーグレード(無鉛)
フレーム
スチールチューブ製ダブルクレードル・フレーム
フロントサスペンション
テレスコピック・フォーク
フロントホイールトラベル
225mm
リアサスペンション
BMWパラレバー・サスペンション片持ちスイングアーム
リアホイールトラベル
180mm
駆動方式
シャフトドライブ
フロントブレーキ
油圧式・シングルディスク(285mm)
リアブレーキ
ドラム
ホイール
クロススポーク・ホイール
フロントホイール
1.85-21
リアホイール
2.50-17
タイヤ
チューブレス
フロントタイヤ
90/90-21
リアタイヤ
130/80-17

OHVボクサー

1996年に生産終了となったR80GS Basicを最終搭載モデルとし、BMW Motorradの登場以来改良と進化を続けてきた空冷4ストロークOHV2バルブ水平対向2気筒エンジン。排気量は時代やモデルによって異なり、最終形はR100シリーズのストローク70.6mm、ボア94mmの排気量980ccとなる。エンジンレイアウト、縦置きクランク、エンジン一体型ミッション、シャフトドライブ、エンジンからドライブユニットまでダイレクトに繋ぐ「コンパクト・ドライブ・システム」という基本的な設計は、1923年に初めてBMW Motorradとして世に送り出したモーターサイクル「R32」の時代から変わらず、オイル循環形式やプッシュロッドの配置、ガスケット、電装系や材質などなど、長い年月を経て細部にいたるまでさまざまな改良が重ねられ、BMW MotorradはOHVボクサーエンジンを主軸にモデルを拡充し続け、やがてR259系ボクサーエンジンへと移行する。シリンダヘッドカバーには丸みを帯びたクラシックなタイプと、アクシデント時に若干強度の高い角ばった形状がある。

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