VIRGIN BMW | 第10回 シャシー K1600GTL編

第10回 シャシー

  • 掲載日/2012年01月30日【K1600GTL編】
  • 執筆/モトラッド阪神 田中 建次
    このコンテンツは BMW BIKES Vol.56(2011.09.15発行)~ Vol.57 (2011.12.15発行) 「ディーラーメカが解説する 世界一細かい K1600GTL テクニカルディテール」掲載の記事を引用しています。

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各メディアでの好評もあり、発売以前より数多くのバックオーダーを抱えている BMW Motorrad の旗艦 K1600GTL。その K1600GTL は大きいだけのツアラーではなく、現在の BMW のテクノロジーを惜しみなく投入した文字通りのフラッグシップ。一般読者やオーナーですら見る事ができないメカニズムやメンテナンスの詳細を眺めながら、K1600GTL の本質を紹介していこう。

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6気筒エンジンはラバーマウントなしでアルミのツインチューブフレームに吊られ、車体剛性向上に貢献する。ホイールベースは 1,618mm と長め。参考までに各社ツアラー系では以下の数値となる。
カワサキ 1400GTR / 1,520mm
BMW K1300GT / 1,571mmm
旧K1200LT / 1,640mmm
ホンダ GL1800 / 1,690mm
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細く見えるサイドスタンドだが、車重に見合ったしっかりした感触である。
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センタースタンド。K1200LT で採用したモーター駆動は廃止。上げ下げは 1000cc クラスと同等の操作感で、装備重量 355 (乾燥 321 ) kg のヘビー級とは思えない。装備重量比較では以下のとおり。
カワサキ 1400GTR / 304kg
BMW K1300GT / 288kg
旧K1200LT / 378kg
ホンダ GL1800 / 417kg ~
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ステップは低めに位置する。造形はやや平たく、荷重分散による足裏の疲労低減効果を図っている。ステップラバーは中空で柔らかい。タンデムステップも同じ形状。
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シフトペダル。4気筒Kシリーズには装備されているシフトアシスト (シフトアップ時クラッチ不要) が採用されていないのが不思議なところ。トルクが強大なので、ミッションギヤの保護のためだろうか?
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シフトペダルの先は簡単に位置を変えることができる。

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