第14回
外装
全長 2,489mm、全高 1,465mm、全幅 1,000mm (ケース・ミラー含む)。大柄な車格に反して、メリハリの効いた引き締まった印象を受ける。

全長 2,489mm、全高 1,465mm、全幅 1,000mm (ケース・ミラー含む)。大柄な車格に反して、メリハリの効いた引き締まった印象を受ける。

フロントホイールのサイズは 3.5 × 17。タイヤサイズは 120 / 70 - 17 となる。エアバルブは前後ともに側面配置。

フロントサスペンションはお馴染みのデュオレバー。この巨体がクルクルと軽く旋回する理由のひとつ。ストロークは 115mm (縮み側 60mm /伸び側 55mm )。

4気筒Kシリーズ同様、燃料グレードはハイオク。外装パネルを外してゆく。ネジはほぼ全数 T25 トルクス。

Gシリーズの最新モデルとして2012年6月に国内販売開始予定(正式な導入時期は未発表)のG 650GS は、本国ではすでにラインナップされている、BMW モトラッドのシングルエンジン搭載モデルです。

6気筒エンジンはラバーマウントなしでアルミのツインチューブフレームに吊られ、車体剛性向上に貢献する。ホイールベースは 1,618mm と長め。参考までに各社ツアラー系では以下の数値となる。

従来品と似ているが、完全な新設計となったファイナルドライブユニット。減速比は2.75。K1300GT は2.818。

6速カセット式トランスミッションを外してみる。重量は出力の向きを90度変えるベベルギヤを含めて約20kg。

2009年5月にヨーロッパ市場に投入され、日本国内では同年9月に導入となった BMW モトラッドの新たなミドルクラス・ネイキッド F 800 R がマイナーチェンジとなりました。

クラッチの作動は油圧式。専用のハイドロリックオイルを使用。レバー周りの設計は従来モデルと変わらず。作動は非常に軽い。

エキゾーストパイプを含め排気系はすべてステンレス製。面白いことに、K・R・Sシリーズに搭載された排気フラップは採用されない。

エアフィルターの点検にはタンクカバーを外す必要がある。燃料タンク後ろが容量8.5Lのエアクリーナーボックスとなる。4気筒Kシリーズとは前後逆の配置である。

オルターネーター単体。一見して大きいことがわかる。本体はボッシュ製で定格出力は580W、ピーク電流は57.5A。

エンジンを逆さにし、オイルパンを外す。オイルパンを外し、横から眺めると、非常に少ない容積しかないことがよくわかる。

スタンド類はエンジンのクランクケースにブラケットを介して取り付けられる。画像中央のボルトはセンタースタンドのストッパーも兼ねており、緩みやすいので点検等でチェックするところ。

いよいよエンジン分解。まずはマグネシウム製のシリンダーヘッドカバーから。車体にエンジンを搭載した状態では、スパークプラグ交換など、ラジエターを外さなければできない作業が多くある。

2008年国内販売開始となった R1200GS は、2004年にブランニュー・デビューした R1200GS がさらに進化した熟成モデル。最大出力や最大トルクに大幅な違いはないものの、新たな電子装備品による機能の充実と、細かな仕様変更による使い勝手向上が図られている。

並列6気筒エンジン。四輪での歴史は長いが、二輪車用のBMWエンジンとしては初めての採用となる。エンジン型式は166EA。数字は、1600cc、6シリンダーを意味している。

タンクを外したついでに配線の点検。フレーム上にコネクター類が集中しているが、配線とフューエルタンク裏側が接触して、ショートしている事例があった。

スイスには、湖の畔に黄金色に染まる世界遺産があるらしい。そんな話を聞いた私はどうしても BMW K1600GTL で尋ねてみたくなった。さらに、せっかく行くなら世界遺産巡りもしたい…そんな夢のようなプランが、スイスに行けば実現できるのです。

GSのバッテリーはタンクの下にあり、交換時にはタンクを外さなくてはならない。これは前述のタンクの脱着作業を参照されたい。

レーシングライダー高田速人が、S1000RR を楽しみ尽くす様子をお伝えしてきたこのコラムですが、今回をもって最終回。レース活動やツーリングなど、乗り倒した高田さんだから語れる S1000RR 論を交えつつ、今シーズンを振り返ります。

点検の結果、車体に何か異常があれば表示される。これはブレーキパッドの磨耗が限界に達したバイクのエラー表示。パッドの磨耗で相対的にブレーキフルードレベルが下がったことを記憶している。

2004年4月から国内販売開始となった R1200GS は、初代 GS から数えて5世代目となる。新開発ボクサーエンジンを搭載し、排気量は 1,169cc まで増大、100ps を達成した。この GS 以降、Rシリーズは順次 1200 ボクサーへと移行してゆく。
